界 :動物界 ⇒Animalia
門 :軟体動物門 ⇒Mollusca
綱 :二枚貝綱 ⇒Bivalvia
目 :ウグイスガイ目 ⇒Pterioida
科 :イタヤガイ科 ⇒Pectinidae
属 :Patinopecten
種 :P. yessoensis
学名
Patinopecten yessoensis
和名
ホタテガイ
英名
Japanese scallop
貝の形状
ホタテガイ(帆立貝、学名Patinopecten yessoensis)は、ウグイスガイ目イタヤガイ科に分類される二枚貝の一種。食用として重要な貝類の一つである。俗に貝柱と呼ばれることもある。
日本では、殻の形が秋田藩主の佐竹氏の家紋に似ていることから秋田貝(あきたがい)とも呼ばれる。
目次
1 特徴
2 利用
2.1 食材
2.2 貝殻
3 漁業
4 加工
5 廃棄物
6 文化
6.1 ギャラリー
7 脚注
8 関連項目
9 外部リンク
//
殻径は20cmほどになる大きな二枚貝である。貝殻はふくらみが強い殻と弱い殻とが合わさっているが、ふくらみが強い方が右殻である。殻の中央には大きな閉殻筋(貝柱-断面円形の横紋筋とその傍らに断面三日月形の平滑筋)がある。また、外套膜(ヒモ)の周囲には小さな眼点(目)があり、明るさを感じることができる。ホタテガイという名前は、開いた殻を帆のように立てて水上を走るという俗説に由来する。
生息に至適な海水温は+5℃?+19℃の冷水であるが、-2℃?+22℃の間なら生きていける(稚貝はさらに4℃ほど高温でも耐えられる)。浅い海の砂底に生息し、自然分布の日本での南限は、日本海が能登半島、太平洋が東京湾とされているが、大規模な商業的漁業が可能なのは東北地方の三陸海岸以北である。
天敵はヒトデ、オオカミウオ、ミズダコなどである。ただし、ヒトデに襲われると閉殻筋で力強く殻を開閉させて海水を吹き出し、泳いで逃げることができる。
食用として多く漁獲されるが、現在では養殖もされている。調理方法にも依るが、近年では生後一年程度の稚貝から、3-4年ほどかけて大きくした物まで、幅広く流通している。北海道や東北地方北部のスーパーマーケットでは、貝が生食(刺身)用か否かを区別して売られていることも見られる。
貝柱は肉厚で淡白だがほぐれ易く、舌触りと風味が良い。刺身や煮込み、バター焼き、スープなど様々な料理で使用される。また、乾燥して干貝(干貝柱)にも加工し、一部は輸出もされ、具材や調味料として利用される。
また、俗にヒモ(貝ヒモ)と呼ばれる外套膜も燻製や塩辛などにして食べる。
貝殻以外はほとんどの部位が食べられるが、ウロと呼ばれる中腸腺は食べても美味しくない上、生物濃縮により、貝毒や重金属が集中するため、健康に影響を与える可能性があり、食べない方がよい。ウロは黒色で目立つため、素人でも手で容易に取り除くことができる。
うま味成分であるアミノ酸、グルタミン酸、コハク酸やタウリンなどが豊富に含まれている。ホタテガイ特有の甘味はグリコーゲンによる。
貝殻は料理店などで野趣を演出する鍋代わりに使用されることも多い。青森では居酒屋で貝焼き味噌(ホタテの貝柱やヒモ、刻みネギ、削り節を味噌で煮て卵でとじる)と言えばメジャーな料理である。貝焼き味噌用に大型の貝殻も販売されており、刺身の盛りつけや灰皿などにされることもある。また、カキの垂下式養殖にも使われている。
粉砕して、主成分の炭酸カルシウムを精製し、酢酸を加えた酢酸カルシウムは環境に全く影響を与えない融雪剤として注目されてはいるが、コストが数倍になるため主要道路や国道などの一部道路に利用されるに留まっている。 工業利用は、ホタテセラミックや、ホタテタイルなど粉砕したものを特殊な処理にて固めて歩道のタイルなどに利用する。このタイルは水を通すので歩道が水浸しにならない優れた素材である。粉砕した粉は石灰の代わりの土壌改良剤としても利用できる。