ペントースリン酸経路(ペントースリンさんけいろ、Pentose phosphate pathway:PPP)は、解糖系のグルコース-6-リン酸から出発して、同じく解糖系のグリセルアルデヒド-3-リン酸へとつながる経路で、NADPHや、デオキシリボース、リボースといった核酸の生合成に不可欠な糖を含む各種ヘキソースの産生に関与する。また、NADPHの供給源として脂質の生産にも関与している。ペントースリン酸経路によって、1分子のグルコース-6-リン酸から6分子のCO2と12分子のNADPHが生成される。肝臓、脂肪組織、精巣、副腎皮質、授乳期の乳腺においてペントースリン酸経路の活性は高い。
目次
1 経路の呼称
2 ペントースリン酸経路の反応系
3 関連項目
4 外部リンク
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解糖系から分岐した経路と見なしてペントースリン酸分岐路とも呼ばれ、解糖系の一部として扱われることもある。光合成における還元的ペントースリン酸経路に対し、酸化的ペントースリン酸経路と呼ばれることもある。また、ヘキソース一リン酸経路(Hexose Monophosphate Pathway: HMP)、ホスホグルコン酸経路(Phosphogluconic Acid Pathway)、ペントース経路(Pentose Pathway)あるいはワールブルク・ディケンズ経路(Warburg-Dickens Pathway)とも呼ばれる。
段階反応反応物生成物酵素
1酸化反応3G6P + 6NADP+ + 3H2O6NADPH + 6H+ + 3CO2 + 3Ru5Pグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ
26-ホスホグルコノラクトナーゼ
3ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼ
4異性化、エピマー化3Ru5PR5P + 2Xu5Pリボース-5-リン酸イソメラーゼ
5リブロース-5-リン酸-3-エピメラーゼ
6C-C結合生成、開裂R5P + 2Xu5P2F6P + GAPトランスケトラーゼ
7トランスアルドラーゼ
8トランスケトラーゼ
関連項目
ソラマメ中毒
外部リンク
⇒ペントースリン酸回路 (英語)
表・話・編・歴ペントースリン酸経路
物質グルコース-6-リン酸 - 6-ホスホグルコノ-1,5-ラクトン - 6-ホスホグルコン酸 - リブロース-5-リン酸 - キシルロース-5-リン酸 - リボース-5-リン酸 - グリセルアルデヒド-3-リン酸 - セドヘプツロース-7-リン酸 - フルクトース-6-リン酸 - エリトロース-4-リン酸 - フルクトース-6-リン酸
酵素グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ - 6-ホスホグルコノラクトナーゼ - ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼ - リボース-5-リン酸イソメラーゼ - リブロース-5-リン酸-3-エピメラーゼ - トランスケトラーゼ - トランスアルドラーゼ
表・話・編・歴代謝
解糖系 - 糖新生 - グリオキシル酸回路 - クエン酸回路 - 電子伝達系 - 脂質代謝 - メバロン酸経路 - アラキドン酸代謝 - アミノ酸代謝 - 尿素回路 - プリンの合成と分解 - ピリミジンの合成と分解 - ヘムの合成と分解 - 葉酸 - ペントースリン酸経路
表・話・編・歴代謝: 炭水化物代謝
発酵 (アルコール発酵, 乳酸発酵) - 解糖系/糖新生 - グリコーゲン合成/グリコーゲンの分解 - ペントースリン酸経路 - 光合成 (炭素固定) - 炭水化物異化 - 細胞呼吸