ベータマックス
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ベータマックス(βマックス、Betamax)とはソニーが販売していた家庭向けビデオテープレコーダおよびその規格である。ガードバンドを廃し(βIsモードにはガードバンドあり)、記録再生ヘッドのアジマスずれを利用してフィールド単位の記録を隣接して記録する。ここからテープへの「べた書き」で最高性能という意の「MAX」を組み合わせ、Betamaxと命名されたと言われている。ハイバンドベータやED(Extented Definition)-Betaもベータマックスの記録フォーマットの一種である。

なお東芝NECなどが参画した時点から規格全体を指す名称としては「ベータフォーマット」や「ベータ規格」を用いていた。
目次

1 製品概要

2 フォーマット概要

3 規格の経緯

3.1 録画モードの推移

3.2 不利を克服するための努力

3.3 記録モード一覧

3.4 技術への偏りとユーザーフレンドリー

3.5 高画質モードの活用不足

3.6 ベータ神話


4 その他

5 Beta規格ビデオデッキの愛称

6 脚注

7 関連項目

8 参考文献

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製品概要ベータマックスのビデオテープベータマックスのビデオデッキ(下の2台)

VHSと共に本格的家庭用規格として大々的に販売されたカセット型ビデオテープレコーダー(VTR)規格である。これ以前の家庭用VTR規格はいずれも本格的な普及を見なかったが、ベータマックスのヒットにより家庭用VTR市場が開拓され、その初期段階では相応のシェアを占めていた。しかし後の熾烈な販売競争でVTRの世帯普及率が高まる中ではシェアを拡大できず2002年に規格主幹のソニーも生産を終了し、市場から姿を消した。

業界を二分したVHSとの激しい市場競争の中でBeta hi-fiでは音声FM記録による音質向上を図り、Hi-BandではFMキャリアを高周波数化することによる解像度向上を図った。カメラ一体型VTR、メタルテープ使用の超高画質新規格であるED-Beta規格といった新技術をVHS陣営に先駆けて投入したが、どれも決定的な差別化とはならなかった。

ソニー自身がVHSビデオデッキの製造販売に参入(1988年)して以降も新規機種の開発・生産・販売を継続していたが、2002年8月27日、構成部品の調達が困難になったこともあり生産終了を発表し、新品は市場から姿を消した。ベータ方式を元にした放送業務用フォーマットの機器ベータカム、ベータマックスの録画用ビデオテープは現在も生産を続けている。

なおベータ規格の代名詞とも言える「ベータマックス」という名称はソニーの商標として登録されており、東芝、三洋電機アイワNECゼネラルパイオニア等が参入した時点でシステム全体の名称は「ベータ方式」「ベータフォーマット」等とされていた。自社で開発・製造を行っていたのはソニー・東芝・NEC・三洋電機・アイワの計5社で、他各社はOEM供給による販売となっていた。海外ではSearsやZenith、Radio shack、TATUNG(台湾の大同公司)といったメーカ・ブランドでもベータ方式に参入し販売されていた。ソニー以外の各社は1986年までにVHSの生産・販売に移行した。オーディオメーカーのマランツも三洋電機からのOEM供給により海外でベータフォーマットのデッキを販売した実績がある。

VHS規格と比較した特徴として、

カセットが小さい。ソニーの社員手帳サイズと言われている。

テープとヘッドの相対速度が大きく、画質面で有利。

初期の機種でも特殊再生が行えた。

テープが常にヘッドドラムへ巻き付けられているフルローディング(Uローディング)が基本とされ、初期の機械でも動作が俊敏でリニアタイムカウンターが搭載できた。

SL-HF300以降のソニー機種では解像感を高める映像チューニングを行っていた。

といった特徴を持つ。

性能的には優れたものだったが、VHSより部品点数が多く調整箇所も高い精度を要求される構造により、家電メーカーにとって家庭用ビデオの普及期に廉価機の投入が難しかったという欠点も持ち合わせていた。東芝や三洋からは思い切って機能を省いた廉価機も初期から発売されていたとはいえ、規格主幹のソニーが性能重視の姿勢で廉価機の開発が出遅れたこともあってシェアを伸ばせなかった。それ故に「性能が優れているものが普及するとは限らない例」として、初期のレコードの例[1]とともによく引き合いに出される。


フォーマット概要

記録方式:ヘリカルスキャン方式

記録ヘッド数:2

ヘッドドラム径:約74mm

ヘッドドラム回転数:約30Hz(約1800rpm)

テープ幅:12.7mm

テープ送り速度:βI・βIs-約40mm/s / βII-約20mm/s / βIII-約13mm/s

記録トラック幅:βI-約58μm / βIs-39μm(ソニー機)・33μm(NEC機) / βII-29μm / βIII-19.5μm

信号方式:

映像信号:周波数変調(FM)シンクチップ:3.6MHz/白ピーク:4.8MHz:クロマ信号:低域変換方式

音声信号:2チャンネル長手方向記録


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki