ベンケイガニ
分類
界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
亜門:甲殻亜門 Crustacea
綱:エビ綱(軟甲綱) Malacostraca
目:エビ目(十脚目) Decapoda
亜目:エビ亜目(抱卵亜目) Pleocyemata
下目:カニ下目(短尾下目) Brachyura
群:方頭群 Brachyrhyncha
上科:イワガニ上科 Grapsoidea
科:イワガニ科 Grapsidae
亜科:ベンケイガニ亜科 Sesarminae
属:ベンケイガニ属 Sesarmops
Ser?ne et Soh, 1970
種:ベンケイガニ S. intermedium
学名
Sesarmops intermedium
(De Haan, 1835)
英名
-
ベンケイガニ(弁慶蟹)Sesarmops intermedium は、エビ目(十脚目)・イワガニ科に分類されるカニの一種。西太平洋とインド洋沿岸の熱帯・温帯域に広く分布し、川辺によく生息する。同様に水辺や海辺に生息する近縁種には、「○○ベンケイガニ」といった標準和名がよく充てられる。
成体は甲幅35mm、甲長25mmほど。頭胸甲は厚みのある四角形で、複眼の下の甲外縁に2つの鋸歯がある。甲の背面は各区域が溝で仕切られ、凹凸がある。「弁慶蟹」という和名は、甲のゴツゴツした質感を武蔵坊弁慶の厳つい形相になぞらえたものである。鋏脚は鮮やかな橙色だが、鋏部分が黄白色をしている。体と歩脚は橙色から褐色、灰褐色まで個体変異がある。
近縁種のアカテガニはベンケイガニによく似ているが、甲外縁に鋸歯がないこと、背甲の凹凸が低くて丸みがあること、鋏脚が橙色ではなく鮮紅色であることなどで区別がつく。
西太平洋・インド洋沿岸の熱帯・温帯域に広く分布する。日本では男鹿半島と房総半島以南で見られる。
川辺の河原、土手、石垣、森林、草むらなどに生息し、東アジアではアカテガニやクロベンケイガニと同所的に見られる。ただし、アカテガニが水から離れた高所にも進出するのに対し、ベンケイガニとクロベンケイガニは水からあまり離れず、外敵から逃げる時などは水中に逃げこむことも多い。また、暗く湿った物陰を好み、日中に明るい場所に出ることはほとんどない。
昼間は巣穴や物陰に潜み、夜によく活動する。食性は雑食性で、動物の死骸、小動物、植物など何でも食べる。
繁殖期は夏で、この時期にはアカテガニと同様に抱卵したメスが海岸に集合し、大潮の満潮時に卵を海に放つ。直後に孵化した子はゾエア幼生の形態で、プランクトンとして海中で浮遊生活を送る。1ヶ月ほどの間に5度の脱皮を経てメガロパ幼生へ変態し、底生生活に移行する。メガロパは稚ガニへ変態して上陸、淡水域へ遡上・定着する。
参考文献
「川の生き物図鑑 鹿児島の水辺から」鹿児島の自然を記録する会編 南方新社 ISBN 4-931376-69-X
「原色日本大型甲殻類図鑑 II」 三宅貞祥 保育社 ISBN 4-586-30063-9
カテゴリ: カニ
更新日時:2007年7月11日(水)12:08
取得日時:2008/08/26 22:38