ヘーパイストス
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この項目ではギリシア神話について記述しています。その他のヘパイストスについてはヘファイストスをご覧ください。

ヘーパイストス(古典ギリシア語:‘?φαιστο?、Hephaistos)は、ギリシア神話に登場するである。古くは火山の神であったと思われるが、後に炎と鍛冶の神とされた。オリュンポス十二神の一柱。ローマ神話におけるウルカヌスに相当。日本語では、ヘファイストス、またはバルカンとも呼ぶ。ヘーパイストス

神話ではキュクロープスらを従え、自分の工房で様々な武器や道具、宝を作っているという。
目次

1 概説

2 結婚と、妻アプロディーテーの浮気

2.1 その他の説・補足


3 その他

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概説

ゼウスヘーラーの息子で第一子。ゼウスは前妻であるテミスとの間にホーライ3姉妹やモイライ3姉妹などをもうけた。ゼウスが前妻との間に立派な子を儲けていた事に焦ったヘーラーが、正妻としての名誉を挽回するべく産んだ子供であるとされる。ところが、生まれたヘーパイストスは両足の曲がった醜い奇形児であった。これに怒ったヘーラーは、生まれたばかりのわが子を天から海に投げ落としたという。このときヘーパイストスが落ちた場所がレムノス島であるとする伝承がある。その後、ヘーパイストスは、海神テティスとエウリュノメに拾われ、9年の間育てられた後、天に帰ったという。ゼウスがアテーナーを産んだ時、ゼウスが痛みに耐えかねてヘーパイストスに命じて斧で頭を叩き割ったことでも有名である。

一般にはゼウスヘーラーの息子とされるが、ヘーラーが一人で生んだという伝承もある。それによれば、ゼウスは男性ながら、美貌と才気を兼ね備えた女神アテーナーを出産した。これにより正妻としての面目を失ったヘーラーは、対抗して自分も一人で子をもうけた。

なお、ヘーラーが一人で生んだのはアレースとする伝承もある。詳しくはフロラを参照。

結婚前、ヘーパイストスはアテーナーに片思いしており、ある日武器を直しているときに告白した。処女神であるアテーナーは固くこばんだが、ヘーパイストスはおもわずアテーナーの足に精液をたらしてしまった。すると地面がもりあがり、下半身がの子供がうまれた。しかしアテーナーは見捨てはせず、自分の神殿で育てることにした。


結婚と、妻アプロディーテーの浮気

ヘーパイストスは、最初はアプロディーテーと結婚した。結婚の経緯には諸説があり、有名なものを挙げると……

オリュンポスの神々に加えられたヘーパイストスであるが、ヘーラーの彼への冷遇は続き、彼は母への不信感を募らせていった。ある日、ヘーパイストスからヘーラーに豪華な椅子が届けられた。宝石をちりばめ、黄金でつくられ、大変美しい椅子であった。その出来に感激した上機嫌のヘーラーが椅子に座ったとたん体を拘束され身動きが取れなくなってしまう。そこでヘーラーがヘーパイストスに拘束を解くよう命じると『自分を貴方様の実の子であると認め、神々の前で紹介してください』と言った。醜さゆえ自分が捨てた子で認めたくも無かったヘーラーであったが、このままでいるのも恥ずかしい。仕方なく要求に応じヘラも認めた。だが、母に疑心暗鬼になっていたヘーパイストスは、ヘーラーが助かりたい一身であり、本心で言った言葉ではないと考え、信用せず拘束を解かなかった。そして、『なら私をアプロディーテーと結婚させてくれますか?出来ないでしょう。軽々しく言わないでください』と言ったのである。ところがヘーラーは助かりたい一身でこれを了承。驚いたヘーパイストスであったが、急いでヘーラーを解放。そして、ヘーパイストスはアプロディーテーと結婚する事になったのである。

しかし、アプロディーテーがすぐにアレースと浮気をしたために不仲となり離婚。後に改めてアグライアと再婚した。[要出典]

ホメーロスの『イリアス』によると、結婚したヘーパイストスとアプロディーテーであったが、アプロディーテーはヘーパイストスの醜さを嫌ったため、神々の中でもその不仲さは評判になっていった。そこに軍神アレースが現れたのである。アレースはゼウスヘーラーの子であるものの争いの神であり、残虐な性格である事から、神々や人々からの評判はすこぶる悪かった。しかし、オリュンポスの男神の中でも1、2を争う美男子だったのである。そして、この生活に耐えかねていたアプロディーテーはアレースと浮気を始めるのである。当のヘーパイストスは、そんな事はまったく気付かず、実直な彼は仲が悪いのはアプロディーテーの機嫌が悪いだけと、妻を疑うことをしなかった。

アプロディーテーとアレースは浮気する時、門番にアレースの従者であるアレクトリュオンを見張らせていた。ところがある日そのアレクトリュオンが居眠りをしてしまい、見回りをしていたヘーリオスに発見されてしまう。ヘーリオスからこの事実を聞いたヘーパイストスは愛妻に裏切られた事に落胆し、それと同時にアプロディーテーへの激しい憎悪が芽生えた。

ある日、ヘーパイストスは『仕事場に行く。しばらく家には戻れない』と言い家を出て行く。これ幸いと浮気を始めるアレースとアプロディーテーだが、二人で寝床に入ったとたんに特製の見えない網で捕えられてしまい、そして二人は裸で抱き合ったまま動けなくなってしまった。この網は、妻への復習の為にヘーパイストスが作った特製の網で、彼以外解く事が出来ない物だったのである。何とか解こうとする二人であったが、動けば動くほど体に食い込み、ますます動けなくなってしまった。

妻とアレスの密通現場を押さえたヘーパイストスであったが、妻が自分には見せなかった媚態の艶やかなる美しさをアレスに晒した事に激怒、更なる辱めを与えてやろうと考えていた。すると、そこへ伝令の神であるヘルメスが偶然にも通りかかる。ヘルメスがアプロディーテーに片思いしている事を知っていたはヘーパイストスは、密通現場を彼に見せれば絶対に興味を持つと考え、ヘルメスを招き入れ密通現場を見せた。彼の目論見通り、ヘルメスは興味を示し釘付けになる。すると、ヘーパイストスは『他の十二神を呼んで来て頂きたい。特に結婚の仲人をして頂いた母上を呼んで来て欲しい』とヘルメスに頼んだ。面白いものが見られると伝令の神であるヘルメスは瞬く間にオリンポス中を駆け巡って触れ回り、十二神をヘーパイストスの神殿の前に連れて来た。

そして、集まった神々を前にヘーパイストスは『これから面白い見世物をご覧に入れましょう』とアプロディーテーとアレースの密通現場を晒したのである。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki