界:植物界 ⇒Plantae
門:被子植物門 ⇒Magnoliophyta
綱:双子葉植物綱 ⇒Magnoliopsida
目:ウリ目 ⇒Cucurbitales
科:ウリ科 ⇒Cucurbitaceae
属:ヘチマ属 ⇒Luffa
種:ヘチマ L. cylindrica
学名
Luffa cylindrica (L.) Roem.
和名
ヘチマ
英名
Luffa, Loofah, Loofa
ヘチマ(糸瓜、天糸瓜、学名:Luffa cylindrica (L.) Roem.、シノニムLuffa aegyptica Mill.)はインド原産のウリ科の一年草。日本には江戸時代に渡来したといわれる。
目次
1 特徴
2 名前の由来
3 食用
4 へちま水
4.1 民間薬
5 タワシ
6 学習教材
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蔓性の植物。巻きひげで他のものに絡みつきながら生長する。花期は7〜9月。雌花と雄花に別れており、直径8cmほどの黄色い花を咲かせる。自家和合性で同一株で受粉が可能である。
果実は細長く、大きなキュウリのような形をしている。若い果実は食用に、成熟した果実は強い繊維が発達するのでたわしなどに用いられる。果実は成熟後、次第に乾燥し、種子の周囲が繊維で支えられた空洞となる。その頃になると果実の先端が蓋のように外れ、果実が風でブラブラと揺れるたびに、ここから遠心力で種子が振り出され、飛び出す。原産地で野生植物であったときには、こうして一種の投石器のような機構で種子散布を図っていたと考えられる。 近縁種のトカドヘチマ(Luffa acutangula (L.) Roxb.)の果実には、とても硬い筋があり、そこから名前がつけられた。繊維採取用の種類より幾分果実が小さく、15〜40cm程度である。小さい果実であれば原型を活かしたまま束子にするとが出来る。
本来の名前は果実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)で、これが後に「とうり」と訛った。「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で「へちま」と呼ばれるようになった。今でも「糸瓜」と書いて「へちま」と訓じる。
沖縄ではナーベーラーと呼ぶが、一説によるとこれは”なべあらい(鍋洗い)”に由来するという。
繊維が未発達の若い果実にほろ苦い風味があり日本人の好みに合う。旬は7月〜9月である。青い皮を剥いて加熱すると甘味のある液が出るため、汁物や煮物(味噌煮)などを作るとよい。
本州・四国・九州およびその周辺島嶼から成るいわゆる日本本土・内地と呼ばれる地域よりも、沖縄料理の素材としての使用が盛んで、味噌味の炒め煮であるナーベラー・ンブシーが、代表的な調理法である。
また、近縁種のトカドヘチマ(Luffa acutangula (L.) Roxb.)は野菜としての用途が主たる栽培目的である。トカドヘチマの葉と茎にはナッツ系の独特の臭気がある。
秋に実が完熟したころ、地上30cmほどのところで蔓を切り、切り口を容器に差し込んでおくとたまる液体をヘチマ水といい、化粧水や民間薬として使われてきた。 そのままでは防腐剤が入っていないため腐りやすいので煮沸、濾過をして冷蔵庫にしまい、使う時だけ取りだすと長持ちする。 含有成分は、ヘチマサポニン、硝酸カリウム、ペクチン、タンパク質、糖分等である。
へちま水は民間薬としては飲み薬や塗り薬として用いられる。飲み薬としては咳止め、むくみ、利尿に効くとされ、塗るとあせも、ひび、あかぎれ、日焼け後の手当てにも効くとされる。
晩秋に茶色くなった果実を、水にさらして軟部組織を腐敗させて除き、繊維だけにして、タワシを作る。トカドヘチマでは、完熟乾燥すると果実が硬くなりタワシを作りにくくなるので、やや緑がかった状態が適している。果実の先端(雌しべのある方)を地面などに軽く叩きつけて、蓋のようになっている部分を開いて取り除いて水にさらす。 このタワシは、江戸時代から静岡県浜松市・袋井市が産地として有名である。
1年で発芽、開花、受粉、結果、枯死し、雄花と雌花によって他家受粉することから、日本の小学校では伝統的に第三学年において、小学生の理科の学習教材として使用されてきたが、最近では第四学年で育て方を学習し、第五学年で受粉の学習をする。ウィキメディア・コモンズには、 ⇒ヘチマ に関連するマルチメディアがあります。