プルタブ
■毎日更新無料動画!
■未公開流出画像満載

[Wikipedia|▼Menu]
この項目では缶を開ける方式について記述しています。ゲームのブランドについてはPULLTOPをご覧ください。ステイオンタブ式のプルトップ 開封直後

プルトップ(pull-top)とは、缶切り等を用いず、容器の上面に付けられた引き金(タブ)を手で引っ張って開ける方式、またはその部分を指す日本における一般的呼称である。缶の製造業界における名称はイージーオープンエンド(Easy Open End、略してEOE)という。「イージーオープン蓋」のように、「エンド」を「蓋」と呼び変えることもある。
目次

1 製造方法

2 歴史と概説

3 その他のプルトップ

4 POEとFOE

5 プルタブ都市伝説

6 ことば

7 余談

8 脚注

9 関連項目

10 外部リンク

//


製造方法

缶の蓋部分は缶本体とは別に製造される。

EOE缶の蓋は通常、まず板金を丸く打ち抜くと同時に、缶本体にかぶせるための段などをつける成型加工がなされる(シェルプレス)。その後に引き金であるタブをつけるためのリベット穴開けが行われ、開口部となる口金部分を切り取るための溝(スコア)がプレス加工によってつけられる(コンバージョンプレス)。切り取りラインとなるスコアは、深い溝であるメインスコアと、補助的な役目をするやや浅い溝であるサブスコアの2本が同時に加工される。

次に引き金であるタブをつけた際に大きく突出しないよう、かつタブが蓋に密着しないようにするためなどの成型が、プレスにより行われる(パネル加工)。

タブも板金から打ち抜かれ、十数工程を経て強固なリング状のものに成型され、これが蓋にリベットで取り付けられる(アセンブル)。

これらの工程によってできた EOE 蓋が中身を入れられた後の缶本体に取り付けられる。


歴史と概説

従来からの缶詰においては缶切りを用いて開封するか、缶ジュースなどでは専用の穴開け器(オープナー)によって、飲み口(注ぎ口)と空気穴の2箇所の穴を開けて開封していた。1959年アメリカのErmal Cleon Frazeが缶切り不用のEOE方式を発明し、1963年にその特許を ⇒en:Alcoa 社に売り、Pittsburgh Brewing Companyに採用するように働きかけた。発明のきっかけは、ピクニックに缶ビールを持参したが、オープナーを持っていくのを忘れたためと伝えられる。1965年には日本にも技術が導入され、1983年には飲料用缶容器のすべてがEOEとなった。

現在のEOEにはパーシャルオープンエンド(POE)とフルオープンエンド(FOE)の2種類がある。POE は缶ジュースなどの飲料向けに多く用いられる、蓋の一部(飲み口・注ぎ口部分のみ)が開口する方式、FOE は缶の蓋の全面(またはほぼ全面)が外れる方式である。

POEには、タブとともに口金となる蓋の一部が切り取られて外れるプルタブ式(pulltab)と、タブが外れないステイオンタブ式(Stay-on tab)とがある。1980年代にはステイオンタブ式が広まり始め、1990年にはほとんどすべてがそれに切り替わった。これは飲料缶から外されたプルタブがポイ捨てされるなどして、環境問題社会問題として認識されるようになったことが大きい。

とくにアメリカでは、当時すでに同様な環境問題[1]となっていたためにプルタブが禁止され、ステイオンタブ式が主流となっていたことが日本にも伝わり、市民の意識を高める助けとなった。また、そうした缶飲料が輸入されるようになり、珍しくなくなってきたことも影響した。ポイ捨て問題を解消すべく、企業などに問題提起と要望をした市民団体もあった。

ステイオンタブ式は、開口部分の口金が缶に付いたまま内部に押し込まれるため、当初は衛生的ではないなどの見方もされたが、実際に販売してみると市民の抵抗感などはほとんどなかった[2]。この衛生問題については、新規な規格を取り入れることに消極的な企業側が、日本人は清潔好きだからといういわゆる清潔神話をもとに(自社の製品が売れなくなっては困るということで)述べていた可能性が指摘されている[3]。プルタブ式であっても飲料が口に入る前に缶の外側に触れることは同じであり、「衛生的ではない」との声が消費者からのものであったのかどうかは不明である。

タブは指がかかりやすいようにリング状になっており、リングプル・プルリングなどと呼ばれる。ただしステイオンタブ式では、リングと呼べるほどには大きくない。プルタブ式のように引っ張るのではなく、引き起こすだけで済むためである。しかし、力の弱い人や、美容上の問題などで爪を傷つけたくない人向けに、タブの下に差し込んで起こし、開けやすくする器具(プルタブ起こし)も販売されている。専用のもののほか、缶切りや栓抜き、十徳ナイフなどのマルチツールに備えられているものがある。マイナスドライバーの先端のような形状をしているが、用途がわからない人も少なからず存在する。

なお、1975年には、プルタブのポイ捨て問題に対応するため、2箇所のやや出っ張った口金を指で押し下げる方式のプッシュエンド(またはプッシュボタン)という方式も炭酸飲料において採用された。内圧によって口金を押し付けて密閉している面もあるため、中身を入れ替えることも不可能でなく、力が必要で操作感が良好でないなどいくつかの問題点により、それを採用した製品が市場に出回った期間はごく短かった。

コンビーフなどの缶にみられるように、器具を用いて缶の周囲に刻まれたスコアを巻き切りながら開封する方式は、スパイラル式という。FOEの一種として分類されている。EOEの一種ではあるが、常識的観点からいってもプルトップには含めない。


その他のプルトップ

現在のようなプルトップ方式になる以前には、異なる方式も開発され、用いられていた。そのひとつがジューストップ(Juice Top)と呼ばれるもので、缶の開口部に別体の金属部分を取り付けたものである。その部品にスコアが切ってあり、タブを引くとスコアが切れて開口部となるというものであった(現在のオロナミンCの開栓方式に似ている)。別体の金属を蓋として取り付ける方法は、現在でも一部の調理済食品の缶詰などで用いられている。

もうひとつジップトップ(Zip Top)という方式があったが、これはプルタブ式と同様に缶の蓋となる金属板そのものにスコアを切り、タブをリベットで取り付けたものである。しかし、これはタブが充分なリングとなっておらず、注ぎ口に対して斜めに取り付けられていた。タブを外してできる開口部は、ヒョウタンやベル(欧米での)に似た、真ん中がくびれた形状であった。1965年には缶飲料全体の4分の1を占めるまでに採用されていたが、プルタブ式に切り替わっていった。ジップトップは開封に力が必要であり、タブがとれやすいなどの欠点があったからである。なお、このジップトップがErmal Cleon Frazeが発明した世界初のEOEであり、採用したのは缶ビールであった。

これらは時期が早かったこともあり日本にはほとんど紹介されなかった。1965年に日本に技術導入されたのはジップトップを改良したプルタブ式である。


無料のエ○本?高画質
動画も対応オススメ!

[次ページ]
[オプション/リンク一覧]
[記事の検索]
[おまかせ表示]
[トップページ]
[ニュースをチェック!]
[列車運行情報]
Size:27 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki