プリクソス(Phrixos, ギリシア語:Φριξο?)はギリシア神話に登場する人物。コルキス(現グルジア)の地に「金羊毛」をもたらした。これが後のイアーソーン率いるアルゴナウタイの物語につながる。
ボイオーティアの王アタマースとネペレーの息子。イクシーオーンとネペレーの子とする説もある。妹にヘレー。コルキスでアイエーテースとエイデュイアの娘カルキオペーを妻とし、アルゴス、メーラス、プロンティス、キュティッソーロス、プレスボーンが生まれた。
アタマースの後妻イーノーの企みによって、プリクソスはゼウスへの犠牲として殺されそうになるが、ヘルメース(一説にはゼウスともいう)が遣わした空飛ぶ金毛の牡羊の背に乗ってヘレーとともに脱出する。ヘレーは途中で海に落ちて「ヘレースポントス」(ヘレーの海)、現在のダーダネルス海峡の名前の由来となった。プリクソスはコーカサス地方のコルキスに達した。この地の王アイエーテースはプリクソスを迎え入れ、娘のカルキオペーをプリクソスの妻として与えた。プリクソスは金毛の羊をゼウスに捧げ、その皮をアイエーテースに贈った。アイエーテースは、金羊毛をアレースの杜にある樫の木に打ち付け、竜に守らせた。
プリクソスはコルキスの地で死んだが、子供たちはボイオーティアに戻った。アルゴスはイアーソーンのためにアルゴー船を建造し、自らアルゴナウテースとなった。また、キュティッソーロスは、祖父であるアタマースが生け贄とされるところ、その命を救ったとされる。
関連項目
おひつじ座
黄道十二星座およびトレミーの48星座の1つ。プリクソスとヘレーを背負って飛んだ金毛の牡羊をかたどったとされる。
金羊毛騎士団
参考図書
アポロドーロス『ギリシア神話』(高津春繁訳、岩波文庫)
ロバート・グレーヴス『ギリシア神話』(上・下、高杉一郎訳、紀伊國屋書店)
カール・ケレーニイ『ギリシアの神話』(「神々の時代」・「英雄の時代」、高橋英夫訳、中央公論社)
カテゴリ: ギリシア神話の人物 | アルゴナウタイ
更新日時:2008年8月11日(月)03:20
取得日時:2008/10/11 17:48