プラス記号とマイナス記号
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この項目では記号について記述しています。プラスのその他の用法についてはプラスを、マイナスのその他の用法についてはマイナスをご覧ください。+ −

プラス記号とマイナス記号 (+と−) は正負加法および減法の表記に使われる数学記号である。これらの記号は多かれ少なかれ類似点のある他のいろいろな意味にも拡張されて使われてきた。プラス (plus) とマイナス (minus) は、それぞれ「より多い」と「より少ない」を意味するラテン語の表現である。日本語においては、プラス記号については、加算記号として用いる場合には足す(たす)と読み、それ以外はプラスと読む、また、マイナス記号については、減算記号として用いる場合には引く(ひく)と読み、それ以外ではマイナスと読む。口語で、プラスとマイナスとを合わせて「プラマイ」(例:プラマイゼロ)と呼ぶこともある。
目次

1 歴史

2 プラス記号

3 マイナス記号

4 数学以外の用途

5 符号位置

6 脚注

7 関連項目

8 外部リンク

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歴史

これらの記号はいまやアルファベットアラビア数字と同程度に見慣れたものであるが、それほど歴史は古くない。たとえば、エジプトヒエログリフの加算記号は文章が書かれる方向 (エジプト語牛耕式で書かれた) へ歩いている一組の脚に似ており、左右反転した記号が減算を表した。

ヒエログリフの加算記号と減算記号ヒエログリフ左横書きのとき右横書きのとき



減算加算



加算減算

15世紀初頭のヨーロッパでは、文字PとMが一般的に使われていた。

現代の記号が印刷物に出現したのは、1489年のヨハネス・ウィッドマンによる書籍 Behende und h?pscheenung auff allen Kauffmanschafft もしくは Mercantile Arithmetic で黒字と赤字を示すために使われたのが最初のようである。記号 + はラテン語の "et" (アンパサンド & に似ている) を単純化したものである。記号 − は減算を示すとき m の上に書かれたチルダから派生したものか、もしくは文字 m それ自身の省略版だった可能性がある。ウィッドマンは記号 − と + を minus と mer と呼んだ[1]

Earliest Uses of Various Mathematical Symbolsのウェブサイトによると、 + と − を最初に加算と減算に使った本として知られているのは、1518年にヘンリカス・グランマテウスが出版した書籍である。

等号の発明者であるロバート・レコードは、1557年に著書The Whetstone of Witteでプラス記号とマイナス記号をイギリスへ持ち込んだ。


プラス記号

プラス記号は、 2 + 3 = 5 のように加法を示す二項演算子である。オペランドを変更しない単項演算子としての役割も持つ (+5 の意味は 5 と同じ)。この記法は数が正であることを強調したいとき、とくに負の数と対比させるとき (+5 対 −5) に使われる。

プラス記号は対象としている数学的体系によって異なる他のさまざまな演算を示すことがある。多くの代数的構造には加法と呼ばれる、もしくはそれと等価な何らかの演算が存在する。加えて、記号の象徴的意味は大きく異なる演算にも拡張された。プラスは以下のような意味で使われうる:

排他的論理和 (通常は ? と書く): 1 + 1 = 0, 1 + 0 = 1

論理和 (通常は ∨ と書く): 1 + 1 = 1, 1 + 0 = 1

文字列連結に使われることがある: "a" + "b" = "ab"、交換法則を満たさないのでこの用法にはいくばくかの疑問があるが、加えるという特性を持つことは期待されている


マイナス記号

数学ではマイナス記号には2種類の用法がある:
5 − 3 = 2 のように減法を示すための二項演算子。減法は反数の加法である。

オペランドを加法に関する逆元 (あるいは「反数」) で置き換えることを指示する単項演算子。正の数に適用されるとき、単項マイナスは負の数を作成する。たとえば、−5は負の5であり、−10.4は負の10.4である。負の数に適用されるとき、単項マイナスは正の数を作成する (負の負数は正である)。たとえば、もしxが3なら、−x は−3であるが、もしxが−3なら、−xは3である。同様に、−(−2)は2に等しい。ゼロに適用される場合結果はゼロである (−0 = 0)。

技術的には、最初の用法のみをマイナスと読むべきである。数字 −5 は「負の5」と読み、記号 −x は「xの反数」と読むべきである。しかし現実には、ほとんど誰もが「マイナス5」や「マイナスx」と言っている。

文脈によっては、3つの意味に応じて異なるグリフを使うことがある。たとえば単項演算子は (2?5 = ?3 のように) 上付きになることがあるが、このような用法はまれである。


数学以外の用途

プラス記号とマイナス記号は、罫線素片の代わりに使用されることがある。

プラス記号とマイナス記号はコンピュータの画面上でフォルダが折りたたまれているかどうかを示すために、しばしばツリービューで使われる。

C言語など、プログラム言語の中には、++とプラスを連続した記号をインクリメント演算子として用い、マイナス記号を連続した記号(通常はハイフンマイナスが使用される)をデクリメント演算子として用いるものがある。転じて、「++」はコンピュータの用語で多少の改善を示すために使われることがある。言語C++の名前はその一例である。

(試験の評点などの) 評点方式では、プラス記号は1段階高い評点を示し、マイナス記号は1段階低い評点を示す。たとえばB+ (「Bプラス」) はBより1段階高く、B− (「B マイナス」) はBより1段階低い。これを拡張して2つのプラス記号やマイナス記号を使うこともある。たとえばB++はB+より1段階高く、B−−はB−より1段階低い。

プラスを2つ繋げた2プラス記号(?)およびプラスを3つ繋げた3プラス記号(?)というものも存在する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen