ブルガリア料理(-りょうり、ブルガリア語: българска кухня、ラテン文字転写Bulgarska kuhnya)は、ブルガリアで主に食べられている料理である。
ブルガリアはバルカン山脈、ロドピ山脈から供給されるきれいな水があり、また地中海性気候から亜寒帯、高山気候まで気候変化に富んでおり、各地でさまざまな農作物が生産されている。ブルガリアには紀元前の時代からトラキア人が住んでいるが、その後東ローマ帝国、ブルガリア帝国、オスマン帝国などの支配を通じて多種多様な民族が流入し、ブルガリアの料理に大きな影響を与えている。こんにち、ブルガリアの料理は周辺諸国の料理、すなわちトルコ料理、ギリシア料理やルーマニア料理、アルバニアや旧ユーゴスラヴィア諸国の料理と類似するものが多いが、互いに少しずつ異なっている。
目次
1 特徴
2 主なブルガリア料理
2.1 ヨーグルト
2.2 タラトール
2.3 シレネ
2.4 カヴァルマ
2.5 サルマ
2.6 キュフテ
2.7 ケバプチェ
2.8 シュケンベ・チョルバ
2.9 ムサカ
2.10 バクラヴァ
3 飲み物
3.1 ラキア
3.2 ワイン
3.3 ビール
3.4 アイリャン
3.5 ボザ
3.6 ハーブティー
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周辺のバルカン半島諸国と共通する特徴として、ケバプチェ(Кебапче、Kebapche)やキュフテ(кюфте、Kjofte)といったひき肉料理が豊富である。また、ヨーグルトなどの乳製品を多用するのも大きな特徴である。つぼに入れて加熱するつぼ焼き料理も多く、カヴァルマはブルガリアの代表的な料理である。また、豊かな自然環境を背景とした多種多様なハーブティーがあり、ブルガリアでは愛飲されている。
主なブルガリア料理2005年万博のブルガリア館のヨーグルトタラトールはブルガリアの冷製スープシレネカヴァルマブルガリアのケバプチェシュケンベ・チョルバ
ヨーグルトはブルガリアではキセロ・ムリャコ(Кисело мляко、Kiselo Mljako)と呼ばれる。中央アジアのステップ地域からこの地方に侵入した遊牧民のブルガール人が、ヤギの皮で作った袋にミルクをいれて保存し、発酵したものがヨーグルトの起源であるともいわれている。日本でも商標になっており、日本においてはブルガリアはヨーグルトの国、というイメージが非常に強いが、ブルガール人によるブルガリア帝国や、東ローマ帝国、オスマン帝国の影響下にあった他のバルカン諸国でも多用される食材である。
後述する冷製スープ・タラトールや、液状にした飲み物アイリャンにしたりする。
タラトール(таратор、 ⇒Tarator)はヨーグルト、キュウリ、ニンニク、クルミなどを原材料とする冷たいスープである。ブルガリア、およびマケドニア共和国の代表的な料理で、ヨーグルトの酸味がある。
シレネ(сирене、 ⇒Sirene)はブルガリアの代表的な食材である。シレネは羊の乳から作った、酸味のある白いチーズで、ギリシャのフェタと同様のものである。細かくしてサラダに入れたショプスカ・サラダ(Шопска салата、 ⇒shopska Salata)や、卵料理に添えたりする他、スープに入れたり、詰め物料理に入れたり、多くの料理に用いられる。