ブリーフ (brief)
男性用下着の一つ。本項では、これについて記述する。
書類のこと。書類用鞄を「ブリーフケース」と記述するなど、こちらの意味でも日本においても定着した用法である。
カラーブリーフ
ブリーフ(briefs)とは、男性下着の一種である。多くの場合Y字型をしており、トランクスとは異なって体に密着する下着であり、伸縮性がある綿などの素材が使用される。スポーツ用に特に機能性を重視して作られたものを、サポーター、ジョックストラップ、或いは、スポーツブリーフと呼ぶ。
目次
1 概要
2 種類
2.1 白ブリーフ
2.2 カラーブリーフ
2.3 ビキニブリーフ
3 主なブランド
4 脚注
5 関連項目
6 参考書籍
7 外部リンク
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概要
1935年1月19日にシカゴの下着メーカーのクーパーズ社が同地のマーシャル・フィールズ百貨店[1]で売り出したのが最初である。
当時の百貨店経営者は猛吹雪が訪れた初日の当日に、「このような寒い日には、この商品は売れない」と売り場からの撤去を命じたが、撤去するまでの間で600枚以上の売り上げを記録した。
クーパーズ社の被服デザイナー 、アーサー・ナイブラー(Arthur Kneibler) が前年の1934年にデザインしたもの[2]で、それまでの運動用の下着(サポーターや ジョックストラップ)から派生させ、その機能を訴求するために乗馬用の下着から名を取り、ジョッキー(Jockey)という名で販売した。発売後3ヶ月間で30,000着が売れ、飛行機をチャーターして商品を空輸しなければならない程の全米を席巻する大ヒット商品となった。なお、ジョッキーの名前は120カ国以上の国で登録商標として登録されている。
当時の大不況の影響で倒産寸前だったクーパーズ社は、この売れ行きで経営を立て直した。米国ではジョッキーの名前はブリーフの代名詞となる程になり、後にこの商品に肖り、ジョッキー社[3]に社名を変更した。第二次世界大戦後、同社はヘインズ社と並ぶ全米大手男性下着メーカーとなり、1982年には女性下着の製造販売を始めた。
1936年にはマンシングウェア社がカンガルーのポケットに似せた水平状の前開きのあるブリーフを発表した。
1938年にイギリスでも、ブリーフ型の下着が売り出された。間もなく3,000着が毎週売れるほどまで市場は成長し、1948年のイギリスオリンピックチームには支給品の1つとして、ブリーフが1着ずつ配られるほどだった。
イギリスでは、ジョッキーという名前ではなく、Yフロント(Y-fronts)として知られている。一方、ドイツ語圏、フランス語圏やスペイン語圏などの欧州大陸では、これに当たるものをスリップと呼ぶ。こちらでは男性用も女性用もスリップということから、女性のショーツから、紐パンと呼ばれるものまですべてスリップになるので、ブリーフは、「男性用スリップ」と呼ばなければならない。
ナイロンやレーヨンなどの合成繊維の開発や立体裁断などの縫製技術も進歩したことから、下着に防縮加工が行われたり、1960年頃にはスパンデックスやライクラがブリーフにも導入されるようになり、その後のビキニブリーフの登場につながった。[4]
Y字型でないブリーフとしては、トランクスに似た形状のボクサーブリーフ、三角形で女性のビキニショーツに似たビキニブリーフがある。
日本国内においては、1950年代中頃(昭和30年代)より登場し、流行に敏感な青年層を中心に爆発的に浸透した。その身体に沿った斬新なデザインとこれまでの下着にはなかった履き心地や機能性から、若年層を中心に、それまでの既存の男性下着(トランクス、猿股、褌)を駆逐した。その後、カラーブリーフ、ビキニブリーフ等の派生商品も登場し、1970年代には全盛期を迎えた。ちなみに、グンゼのYGブランドは1972年に誕生している。
1980年代中頃から青年層を中心にトランクス着用者が増加し始めた。これは「メーカーがトランクスの普及に力を入れたこと」、「ブリーフのデザインがより過激化して、前開きもない窮屈感を覚えるようなスーパービキニまで行き着いてしまい、逆に、よりリラックスした下着が求められるような環境になったこと」、「スポーツの普及により、人前で着替える機会が増加して下着姿を他人の目に晒す機会が増えて他者との差別化が求められたこと」、「ブリーフの着用が幼年層から老年層まで満遍なく普及して、下着を自分で選ぶ購買力を持った流行に敏感な青年層が他の世代との差別化を求め始めたこと」、「ズボンを穿いた時に下着の線が露出しないこと」、「男女平等化が進行したことで性の開放も進み、女性の発言力が増して、女性誌などで男性下着にまで言及が及ぶようになり女性からの視点で下着選びの選択肢が増えたこと」、「「トランクスがブリーフと違い、下着然と見えにくく部屋着として使用できること」などから、これまでの男性下着として画一化したブリーフとの差別化を進める上でトランクスが普及し始めた環境となっていた。