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大まかな推定によるレイアウトエンジン別ウェブブラウザのユーザー割合
ブラウザ戦争(ブラウザせんそう)とは、ウェブブラウザを提供する各社・各団体による市場シェア争奪戦のことを指す。一般には、1990年代に起きたInternet ExplorerとNetscape Navigatorの猛烈な競争を第一次ブラウザ戦争、2004年以降Mozilla FirefoxやOperaが市場シェアを拡大することでInternet Explorerに脅威を与え始めたことを第二次ブラウザ戦争と呼ぶことが多い。
目次
1 初期のブラウザ競争
2 第一次ブラウザ戦争
3 第二次ブラウザ戦争
3.1 IEのセキュリティ問題と次世代ブラウザの登場
3.2 2005年から2006年にかけて
3.3 次世代ブラウザに対するMicrosoft側の動向
4 脚注
5 関連項目
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1990年代初頭、非常に簡単なグラフィカルユーザインタフェース (GUI) を備えたウェブブラウザが入手可能になった。一番初めに広範囲に流行したのはNCSAによって作られたNCSA Mosaicだった。Spry MosaicやSpyglass Mosaicのように、NCSAからマスターライセンスを供与された数社は商業用ブラウザとしてライセンスを販売した。
NCSA Mosaic開発者の一人であるマーク・アンドリーセンはMosaic Communications Corporationを設立し、Mozillaという名前の新しいブラウザを作った。NCSAとの法的問題の解決にあたり、社名をNetscape Communications、ブラウザ名をNetscape Navigatorと改めた。Netscape Navigatorは使い勝手や見た目がNCSA Mosaicのそれに酷似している。制限や金銭の支出なしにダウンロードが可能だった事も功を奏し、ほどなく市場を支配した。
1990年代前半、Netscape Navigator(NN)はもっとも幅広く使われる主要なブラウザであった。
1995年に発売されたWindows 95のそれまでのWindowsとの大きな違いの一つとしてNOS(Network Operating System)機能を実装したことが挙げられる。ネットワークプロトコルとしてインターネットで標準となっているTCP/IPも実装されたことから、ウェブブラウザをインストールするだけでWindows 95でウェブを利用する事が可能となった。それにより、World Wide Webは一般の人の注目を集めるようになった。
この頃、MicrosoftはInternet Explorer(IE)の基礎となるNCSA MosaicのライセンスをNCSAから取得した。IE 1.0はMicrosoft Windows 95 Plus!の一部として1995年8月にWindows 95と同時に発売された。
NNの新バージョン(後のNetscape Communicator)とIEは激しいシェア争いを繰り広げ頻繁なバージョンアップを繰り返すこととなる。しかし、安定性や安全性の向上より他方との差別化を優先したため、頻繁なクラッシュやセキュリティホール、ウェブ標準とは異なるHTMLレンダリングエンジンでユーザに混乱をもたらすこととなる。
マイクロソフトはIEの新バージョン2.0を1995年11月、1996年8月にはバージョン3.0を無償で公開し、新たに発売されるWindowsに組み込まれることとなる。Netscape Navigatorは当時シェアウェアとして有料であったがIEは無償で公開されていた。IEでは基本的に売り上げが無い以上、Windowsなど他のマイクロソフト製品の売り上げから開発費が出ているとして、マイクロソフト製品が不当価格として批判も出るようになった。
それに加え、IEを抱き合わせてWindowsを販売しているとして独占禁止法に違反するとして提訴も行われるようになった。しかし標準的な文章形式の一つとなったHTML表示機能とNOS機能はOSの標準的な機能と考えられるようになっており、その二つを組み合わせればウェブブラウザになることから、OSへの抱き合わせ批判は意味を持たないものとなってしまっていった。
Windows 98(正確にはWindows 95の最終バージョン)からはIEがWindowsにOSの一機能として搭載されるようになったこともあり、市場におけるWindowsの圧倒的シェアを背景にブラウザのシェア争い自体が意味を持たないものとなってしまっていった。
そのような理由により2000年にはInternet Explorerが市場シェアのほぼ全てを獲得して第一次ブラウザ戦争は終結とされる。米国では独占禁止法違反による裁判が行われたが、裁判がNetscape Navigatorやその他のブラウザのシェア回復に寄与することはなかった。
ウェブブラウザの市場シェアをほぼ独占していたMicrosoft Internet Explorer 6.0であるが、市場シェア独占後は開発が停滞するなど、新規性に欠ける状況が長く続く事になった。また、圧倒的な市場シェアを占める事になったことで、Internet Explorer用の技術であるActiveXを悪用するキーロガーやバックドアなど、Internet Explorerのセキュリティホールを狙ったコンピュータウイルスやスパイウェアなどが多数登場するようになり、Internet Explorerのセキュリティ問題が大きくクローズアップされるようになった。