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シャカ族の王子シッダルタの僧としての生涯を描いた仏教のストーリー。潮出版社の少年漫画雑誌・『希望の友』(後に『少年ワールド』→『コミックトム』と改題)にて、1972年から1983年まで連載された。
アメリカでも高い評価を受けており、2004年および2005年のアイズナー賞最優秀国際作品部門を受賞した。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次
1 あらすじ
2 登場人物
2.1 教団
2.2 マガダ王国
2.3 コーサラ国
2.4 カピラヴァストウ
2.5 その他
2.6 スター・システム
3 仏典との違い
4 単行本
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舞台は今から2000年以上前のインド。人々はカースト制度と呼ばれる4段階の身分(バラモン(僧侶)、クシャトリヤ(武士)、バイシャ(平民)、スードラ(奴隷)、更にカースト以下とされるバリア(不可触賎民))のもと暮らしていた。カピラヴァストウ(カピラ城)の王子ゴータマ・シッダルタはクシャトリヤの身分として、何不自由のない生活を送っていた。やがては結婚し、息子誕生と共に王位に就くことになる。しかし、幼い頃よりシッダルタは、「何故人は死ぬのか」「同じ人間なのに何故身分があるのか」などの疑問を常に抱えていた。そして、息子が生まれた日。シッダルタは遂に僧としての道を歩み始めた…。
教団
ブッダ
本名:ゴータマ・シッダルタ(サンスクリット語:ゴータマ・シッダッタ、パーリ語:ガウタマ・シッダールタ)。コーサラ国の属国、カピラ城のシャカ族の王子としてクシャトリヤの最高位(王族)の身分に生まれる。幼い頃から体が弱く、同じ人間に“身分”があることを気にかけていた。「人はなぜ生きて死ぬのか」という疑問を持ち、息子が生まれた日に僧(サモン)としての道を歩むようになる。仏典とは異なり悟りを開いてからも悩み苦しみ時には弟子に励まされたりする。あくまで弱い一求道者としての姿が今作では強く描かれる。なお、この作品は『ブッダ』というタイトルだが、本人は2巻(全12巻の場合)以降の登場となる。
ブラフマン
別名ブラフマー (???????)、日本では梵天とも呼ばれる天地の創造主にして、バラモン教の最高神とされているが、今作では最高神と言うより大自然の精霊神のような存在。老人の姿をしており、ブッダに僧となり悟りを開くことへの教えを説いた。なお仏典では悟りを開き教えを世に説く事を躊躇っていたブッダに世の中に教えを説く事を勧めた「梵天勧請」という逸話が多くの仏典に書かれている。
タッタ
架空の人物。自称:ブッダの一番弟子。出家はしていない。バリア(カースト以下の身分・不可触賎民)出身。シッダルタ王子に外の世界を教えた。幼い頃に家族を殺され、コーサラ国を恨んでいる。シッダルタ登場前はほぼ主人公級の活躍を見せる。動物に乗り移ることができたが、自分を自分以上でないもの・自然と一体のものとみなすことが成長につれてできなくなりこの能力は失われた。のちブッダの弟子(在家)になるが、ブッダとの約束を守りきれずコーサラ軍と戦い戦死。
デーパ
架空の人物。ブッダの弟子。コーサラ国のクシャトリヤ出身のサモン。僧として、ブッダの先輩となる。ある事件で、右目を失っている。途中から敵対するものの弟子となり、最も古い友人・理解者として教団を支えた。戦によって死にかけたが、ブッダに命を救われる。
アナンダ
ブッダの弟子。アーナンダとも。漢訳仏典では阿難、もしくは阿難陀。本作上ではダイバダッタの異父弟としているが、仏典では兄弟、または従兄弟と伝えられている(ただし仏典によって差異があり一致しない)。また本作中では、元は名を馳せた大泥棒の殺人鬼であるが、実際はクシャトリア出身である。ブッダに会って改心した。出家後、過去の行いの報いとして、受けた迫害に耐え切る。これはアングリマーラのエピソードをアナンダに付加したもの。但し、アングリマーラ自身はまた別にアヒンサーとして登場する。後にはブッダの世話役となり、ブッダが最も頼った人物。
ダイバダッタ
ブッダの弟子。本作上では元カピラ国国王であるバンダカ(架空の人物)の息子。またアナンダの異父兄にあたる(ただし仏典ではアナンダの兄弟とするが、諸説あり一致しない)。教団の後継者を自負していたが、後継者がサーリプッタとモッガラーナだとブッダ自ら宣言したのを境に、ブッダを憎むようになる。後にマガダ王子アジャセを後ろ盾にブッダに反旗を翻して教団の乗っ取り、殺害をくわだてるがことごとく失敗し最後は毒の爪で殺害を企てるが、不注意から負った傷口から毒が入り阿鼻叫喚の苦しみの中で絶命する。