フロントフォーク(front fork)は、メインフレームに対して前輪を支持し、ハンドルと前輪を繋ぎ操舵機構を構成する部品である。単にフォークとも呼ばれる。マウンテンバイクなどオフロード走行を想定した車体では、衝撃吸収のためのサスペンション機能を持つものが多い。
フロントフォークは、フレーム構造の一部を担っているが、別のパーツとして扱われる事が多い。サスペンションフォークや高性能なエアロフォーク、カーボン製フォークが普及して以来、特にその傾向が強くなった。 商品としては、実用車やリジッドバイク(サスペンションの無い車体ロードバイクなど)の一部にはフォーク込みでフレーム販売されているが、 スポーツ車でフレームと言えば、ほとんどの場合フロントフォークは含まない。
目次
1 構造
1.1 ブレード
1.2 クラウン
1.3 ステアリングコラム
2 種類
2.1 リジッドフォーク
2.1.1 エアロフォーク
2.2 サスペンションフォーク
2.2.1 ダブルクラウン
3 固定方法
3.1 スレッド式
3.2 アヘッド式
4 関連項目
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前輪を支える左右一対のパイプのそれぞれを「ブレード」もしくは「レッグ」などと呼ぶ。サスペンションフォークでは、普通この部分にサスペンションが組み込まれる。多くのブレードは先端へ向けて細くなり、下端の前輪軸を受ける部分を「エンド」と呼ぶ。数は極めて少ないが、ブレードが片側に1本しかない「片持ち式」と呼ばれる特殊なフォークもある。
2本のブレードを上部で繋ぐ部品を「クラウン」と呼ぶ。クラウンはラグとして鋳造されたものもあるが、曲げたブレードを溶接して省く事もある。鋳造されたクラウンは2種類に分類される。平行にクラウンとブレードをつなぐものは「いかり肩」、クラウンからなだらかな傾斜を描き、少し下方でクラウンをつなぐものは「なで肩」などと呼ばれる。またブレードの上部を曲げ、2対をそのまま一本の短いパイプに溶接してクラウンを作ってしまうものもある。これを「ユニクラウン」と呼ぶ。
クラウンから垂直に伸びている一本のパイプは「ステアリングコラム」と呼ばれる。ステアリングコラムはフレームのヘッドチューブ内部を通過し、ヘッドパーツの軸受けの内輪に固定される(他にコラムと接続するものはステム)。通常は隠れていて露出しない部分である。固定形式によりステアリングコラムが短めで外側上部にネジが切ってあるものと、長めでねじがない無いものがある。
リジッド(rigid)は固い、融通がきかないと言う意味。サスペンションフォークに対して、可動部の無い普通のフォークをいう。軽快車、ロードバイクなど舗装路用の車種に多く見られる。またサスペンション機能がライダーの動きの妨げになるため、BMXおよびトライアルバイクでもリジッドフォークが採用される。素材はクロモリ、アルミ、CFRPなど。マウンテンバイクの大部分はサスペンションフォークが標準装備だが、ソリッドな感触を好んであえてリジッドフォークに交換する人もいる。比較的安価で軽量(500g〜1500g程度)。
リジッドフォークのうち、ブレード部の空気抵抗の低減を図った形状のものを特にエアロフォークと呼ぶ。 CFRP等コンポジット製が多い。ブレードの断面が扁平になっていて、涙滴形状を謳うものもある。また前後方向の長さが根元から先端まであまり変化しない。
しばしば「サスフォーク」、「(フロント)サス」と略される。名前の通りサスペンションが組み込まれたフォーク。サスペンションあはレッグ(サスペンションフォークではブレードという呼び方は殆どしない)のチューブを2重にして伸縮させるものが大多数である。他にヘッドコラムが伸縮するもの、リンク機構を持つもの、エンド部分が回転するもの等がある。 可動部分があるので一目で分かる。マウンテンバイクに装備され、オフロードでの走行を想定するものが多い。衝撃吸収性能から、クロスバイクなどで快適さを目指す車種にもよく見られる。サスペンションは簡単に言えばクッションで、路面からの衝撃吸収と、路面追従性の向上、という2つの働きがある。リジッドフォークに比べ重い(典型的な形態の市販品で最も軽いものは1.2[kg]程度)。ロードバイク用のサスペンションフォークもかつては存在し、プロ競技でも〔パリ〜ルーベ〕などの路面が劣悪なレースで投入されることもあったが、現在ではほとんど見られない。
サスペンションフォークの一種で、ヘッドチューブを挟み上下に二つのクラウンを持つもの。 ロングトラベル(ストローク)のサスペンションに多い。リジッドにも見られる。