フォークリフトは荷物を運搬するための特殊自動車。主に工場や倉庫、ホームセンターなどの倉庫型小売店、貨物駅、港湾などの構内、建築設備工事等における荷役作業に使われる。
目次
1 車両の種類
1.1 バッテリー車の普及
2 車両の特徴
2.1 リーチリフト
3 車両の登録・課税関係
4 公道走行の免許と保険
5 操作に必要な資格
6 特殊自動車の区分
7 メーカー
8 関連項目
9 外部リンク
//
車両の種類一般的なフォークリフト港湾でコンテナを運搬するフォークリフトバッテリー車のフォークリフト(リーチリフト)24トントップリフター
フォークリフトの派生型
小型のものは原動機にガソリンエンジンあるいは圧縮天然ガス、LPGを燃料にしたもの、バッテリーを使用した電動機のものもある。大型のものではディーゼルエンジンのものが多い。
乗用車やトラックで電気自動車がなかなか普及しないのと対照的に、フォークリフトでは以前からバッテリー車がある程度普及している。これには次のような理由がある。
倉庫・工場内など密閉された空間で使用されることが多いため、排気による健康被害を防ぐ必要性が野外で使用される自動車より高い。
一定の事業所内だけで使用されることが多いので、電気スタンドのようなインフラを必要としない。長距離を走るわけではないので、万一バッテリー切れになっても、救援が簡単である。
前車軸より前方に積む荷物と釣り合わせるための重し(カウンターウェイト)を車両後部に装備するほどなので、バッテリーによる重量増が問題になりにくい。
車両の特徴
前方にフォーク(つめ)があり、その「つめ」を荷物の下部やパレットに差し込んで、持ち上げて移動するので、前方の視界が確保できるように、座席の位置は相当高い。
普通の自動車と違い後輪操舵なので、ハンドルの旋回方向と車両の挙動が普通の自動車と違い、運転には慣れが必要。
一部車種は前輪の向きを変えられる物もあり真横への走行も可能。
ホイールベースが短く最大舵角が大きいので小回りが効く。
荷役走行時は後退走行が基本である。荷物が小さく視界が確保できる場合は前進走行でもよいが、事業所によっては「前進禁止」の規則を定めていることもある。
アタッチメントの装着により、丸いもの(新聞の印刷用紙など)をそのままつかむことができたり、持ち上げた荷物を反転させたりできるものもある。
トラックに積み付けを行う場合に少しだけ左右に動かせるもの(サイドシフト)もある。
特に長い「つめ」が必要な場合、「つめ」に「サヤ」(鞘)を取り付けることがある。
積雪地では「つめ」に除雪ブレードを取付けて、会社敷地内などの簡易的な除雪車として用いている例もある。ただし本来の使用方法ではないためにブレードは正規のメーカーオプションには存在せず、使用者個々で鉄工所などに制作を依頼したものが使われる。
ツメの部分(マスト)が伸縮できることを大きな特徴とする、フォークリフトの種類の1つである。このような構造ゆえ最小回転半径が小さく、倉庫など狭隘な作業場所において広く用いられている。カウンター式と違い、基本的には立ち乗り式であるが、なかには座って操作する製品も存在する(海外では座って運転するモデルが主流で座乗式ともいわれる)。ブレーキ方式としてはデッドマンブレーキと呼ばれる、ペダルを放すことでブレーキを効かせる装置が装備されており、運転者が運転台を離れた際の逸走を防いでいる。
リーチ式の長所としては、先述のようにカウンター式より小回りが効く・動力方式がバッテリー式の為、周囲環境に優しい点が挙げられるが、短所としては、連続稼働時間が内燃機関式より短い・動力方式が内燃機関式よりパワーの劣るバッテリー式のみである・バッテリーに給水が必要・初期導入コストが高価であるなど、バッテリー式特有のものがそのまま現れている。
なお、「プラッター」と呼ばれることも多いが、これは我が国で最初にリーチ式バッテリーフォークリフトを開発した日本輸送機製品の商標である。元々は旧国鉄の鉄道輸送部門において、貨車とプラットフォーム間での荷役作業を目的として開発された。当時「スクーター」など「ター」を商品名に採用することが流行っており、プラットホームにちなんでつけられた。現在でも最小モデルの車体幅は990mmであるが、これは貨車内での荷役作業に基づき設計されたものである。「プラッター」を開発の原型として、その後はトヨタなどの後発メーカーが現れたが、現在でもリーチ型フォークリフトの代名詞として定着している。
※ リーチ (Reach) = ある場所や目的地などに到着する・目的などを達成する・手や腕などを伸ばす の意。
ツメを畳んだ状態