日本におけるフェリー(Ferry)とは、旅客や貨物を自動車ごと運搬できるようにした船のことである。
フェリーは貨客船であり、貨物船の一種で自動車の海上輸送に用いられる「自動車専用船」とは分類上異なる。カーフェリー(Car ferry)、自動車渡船、自動車航送船などとも呼ぶ。
鉄道連絡船については本項目では述べないため、鉄道連絡船を参照のこと。
渡し船については本項目では述べないため、渡し船を参照のこと。
フェリー「M/S Mariella」 - ヘルシンキ(フィンランド)神戸港・新港第三突堤へ入港する「りつりん2」
目次
1 名称
2 分類
2.1 旅客船兼自動車渡船(旅客フェリー)
2.2 貨物自動車渡船(貨物フェリー)
3 船内設備の例
3.1 船室
3.2 その他
4 運賃・料金
5 日本の国際航路
6 ギャラリー
6.1 日本のフェリー(10,000トン超)
6.2 日本のフェリー(4,000-10,000トン未満)
6.3 日本のフェリー(1,000-4,000トン未満)
6.4 日本のフェリー(1,000トン未満)
6.5 日本に就航する国際フェリー
7 日本以外のフェリー事情
8 出典
9 関連項目
10 外部リンク
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日本語の「フェリー」の元となった英語の「Ferry」の原義は「渡し船」「渡し場」の意味であり、英語圏においても車輌を載せない客船も含まれる渡し船の意味の「Ferry」では無く、自動車も運ぶという意味で「Car ferry」と呼ばれていた。日本にこのような船が導入された当時から、和訳されて「カーフェリー」と呼ばれ、しばらくは現在のフェリーに対して使われていたが、やがて「カー」が省かれ、21世紀初頭現在の用法である「フェリー」だけで表現されるようになった。
英語圏でも、「Car」にはトラックやトレーラーは含まれないため、多様な自動車すべてを運ぶ船を「Car ferry」と呼ぶと違和感があるため、近年では ROPAX(roll on/roll off passenger) vessel や Ro-Pax Ferry と呼ばれる場合がある。 日本で「ローパックス・フェリー」という表現が定着するかは不明である。[1]
旅客船兼自動車渡船(旅客フェリー)旅客船と貨物船の2つの機能が求められるため、建造と運行がコスト高となる。
旅客船:必要な安全設備と客室設備や快適性のための減揺装置や高速航行性を備える。
貨物船:多数の雑多な自動車を短時間のうちに安全に個人運転者の操縦によって自走乗船・自走下船させ固縛し、運搬する設備や能力が必要となる。
長距離フェリー
日本長距離フェリー協会による定義では、片道300km以上の航路に就航しているフェリーであり、陸上輸送の代替として物流の効率化に貢献している。日本では1970年代に運輸省が全国自治体に働きかけて旅客フェリー設備の整備が進められたが、港湾設備が整うと運航側が旅客営業を廃止し貨物船などに転換する「ただ乗り」現象が多発している。大阪港や神戸港と四国・九州の各港を結ぶ旅客フェリー航路は複数存在する一方、東京港から北海道方面に向かう旅客フェリー航路は大洗港などに拠点を移した。
国際フェリー
国際航路に就航しているフェリーであり、安全基準などは海洋関係の国際条約(SOLASなど)により規定されている。鉄道連絡船(車載客船)カーフェリーは車載客船を基に自動車用としたもので、自動車航送を並行している例もある。
貨物自動車渡船(貨物フェリー)日本語で慣用的に使われる「フェリー」とは異なり貨物専用のフェリーである。旅客定員が13名未満のもので、旅客船では必要な安全装備が不要となる。