ファーストクラス(First Class)は旅客機の最上級クラス(客席)のことである。
目次
1 概要
1.1 由来
1.2 運賃
1.3 変遷
2 基本サービス
2.1 地上
2.2 機内
3 ファーストクラスを設定している主な航空会社
4 「最高級」という意味の「ファーストクラス」
5 関連項目
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多くの航空用語の例と同じく、元は客船で使われていた用語で、同じく最上級客室の事を指していた。各国の鉄道においても、ファーストクラスカー(First Class Car・一等車)、セカンドクラスカー(Second Class Car・二等車)、サードクラスカー(Third Class Car・三等車)と分けられていた。日本の国鉄でも、創業当初から1960年まで3階級制が敷かれていた。現在、主要な国の鉄道では、2階級制が多い。なお、客船では沈没など万一の非常事態発生の際、ファーストクラスの乗客が優先して救助される権利を有していた。
航空においては、1920年代以降に旅客機による旅行が本格化し、旅客機の収容人数が増えて機内客室がクラス分けされた際に、この名がつけられた。基本的により広い面積を持つシートの提供と、より充実したサービスの提供が行われる。なお、ファーストクラスに代表される航空機における複数の座席クラスの提供は、ダグラスDC-4Bなどの近代的大型機材の本格導入により、搭乗客数が30人以上となる1950年代前後から本格化している。また、1940年代までのように単一クラスの提供であった時代は、短距離ならば現在におけるビジネスクラスと同じレベルのサービスと食事が、遠距離ならば、当時航空運賃が非常に高いことも相まって現在のファーストクラスとほぼ同じレベルのサービスが提供されていた。
主に国際線の旅客機に設定されており、基本的にエコノミークラスの数倍から十倍程度、ビジネスクラスの倍から3倍程度の運賃を徴収する(正規運賃や割引運賃など、運賃形態により異なる)。なお、区域内の短距離線や国内線の上級クラスを「ファーストクラス」と称しているケースもままあるが、シートの大きさやサービス内容が実際はビジネスクラス程度という場合が多い。
おおよその目安として、成田空港−東南アジア往復で1人から数十万、ヨーロッパあるいはアメリカ往復で百数十万円程度かかる。したがって、利用客層は大手企業の役員クラスや閣僚、国会議員、芸能人といった、欧米諸国であれば自家用ビジネスジェット機も多く利用する層、いわゆるセレブリティとされる人たちが主である(現在の日本の空港事情では、欧米のように自由には自家用ビジネス機が利用できない)。
なお、日本航空では、一部の国内線に「ファーストクラス」を導入しており、こちらは一律8,000円の追加料金で利用できる。
近年では、ビジネスクラスの競争激化によるハード・ソフト両面のサービスの向上と、顧客企業の出張コスト削減によるファーストクラスの利用客の減少などにより、ビジネスクラスのサービスの向上と同時にファーストクラスを廃止したり、設定路線を縮小する航空会社も増えている。また、ヴァージン・アトランティック航空のように、ファーストクラス並みのサービス内容を持つビジネスクラスを提供することで、はじめからファーストクラスを設定しない航空会社もある。
一方、ビジネスクラスや普通運賃を頻繁に利用する収益性が高い乗客に対しては、マイレージサービスの特典などとしてファーストクラスの座席を提供する航空会社もある。
(航空会社、路線により異なる)
地上タイ国際航空のファーストクラスラウンジルフトハンザ航空のファーストクラスラウンジ内のバスルーム
マイレージポイントの割増
空港からホテルなどへの無料送迎
専用チェックインカウンターの使用
専用出入国審査場あるいは優先通関レーンの使用
チェックインカウンター手続時間締切の優遇
受託手荷物の重量制限緩和
到着時に優先で受託手荷物を受け取れる荷札
出発地・到着地空港の専用ラウンジの使用(ルフトハンザ航空などのようにファーストクラス専用ターミナルビルを用意するケースも。原則的にラウンジ内部では飲食無料の場合がほとんど)
専用ラウンジ内のバスルームやマッサージサービスの無償提供
機内への最優先搭乗案内
航空会社によって多種多様なサービスが用意されるが、空港内での待ち時間を短縮するサービスを提供する航空会社が多い。