ファンタジー
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この項目ではフィクションの一ジャンルとしてのファンタジーについて記述しています。その他の用例についてはファンタジー (曖昧さ回避)をご覧ください。

ファンタジー(fantasy)は幻想的・空想的な要素が特徴的な作品が属するジャンル。
目次

1 ファンタジーの定義

2 文学におけるファンタジー

2.1 ファンタジーの源流

2.2 近代ファンタジーの形成

2.3 近代ファンタジーの転機


3 ファンタジーの舞台

4 ファンタジーの下位ジャンル

5 代表的な作品

5.1 世界の作品

5.2 日本の作品


6 脚注

7 関連項目

8 参考文献

9 外部リンク

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ファンタジーの定義

ファンタジーの定義はあいまいであるが、サイエンス・フィクション(SF)との対比で言うと、SFでは世界設定や物語の展開において自然科学法則が重要な役割を果たすのに対し、ファンタジーでは空想や象徴、魔術が重要な役割を果たす。

ただし、SF作品においても、現実世界には存在しない科学法則を仮定し、それに基づいた世界や社会を描く試みがその歴史の初期から存在すること、逆にファンタジー作品においても錬金術魔法などに体系的な説明が用意されている場合があること、など、両者の線引きを困難にするようなケースがある。また執筆当時にそのような分類がなされていたかは別にして、SFとファンタジー両方の性質を併せ持った境界線上の作品(SFファンタジー)も多数発表されている。

ファンタジーの定義を広く「仮想の設定のもとに世界を構築する作品」とし、SFをサイエンス・ファンタジーとしてファンタジーに含ませる考え方もある。また逆に、近代文学におけるファンタジーの形成と再評価の相当な部分が、先行して市場が形成されていたサイエンス・フィクション市場の枠内で行われてきたという歴史的な経緯から、ファンタジーをSFの有力な一分派とする考え方もある。いずれの観点を取るにせよ、この両者は明確な境界が存在し得ない程近しい関係にあると言えるだろう。

なお、ファンタジー的(幻想的)を意味する英語の形容詞は「ファンタスティック」(fantastic)であり、日本で時として使われる「ファンタジック」というカタカナ言葉は本来の英語では誤りとなる和製英語である。


文学におけるファンタジー


ファンタジーの源流

文学史の中にファンタジーの起源を求めると、民族原初の神話伝説に行き着く。「ギルガメシュ叙事詩」、「マハーバーラタ」、 「ラーマーヤナ」、「デーンカルド」、「ブンダヒシュン」、「ナルト叙事詩」、「山海経」、「聖書」、「古事記」、「ベオウルフ」、「イリアス」、「アーサー王伝説」など古代の書物に描かれた数々の天地創造の起源譚や英雄物語は、現代のあらゆるファンタジー作品にまで連なっている。

そして、これらの神話伝説を素材として編まれた、数々の文学作品がファンタジーへの流れを形成する。一方にはイソップ童話のような童話から児童文学につながる流れがあり、他方にはダンテの『神曲』やミルトンの『失楽園』といった教養人たちの文学なども、ファンタジーの先駆的作品とみなすこともできよう。

また、18世紀、イギリス最初の小説の1つといわれる『ロビンソン・クルーソー』に触発され書かれたジョナサン・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』は、独自の世界観や政治的風刺とも読める内容など、その後優れた作家を多数輩出することになる英国ファンタジーの先駆的な作品として後世に多大な影響を与えている。

近代文学におけるファンタジーは、19世紀から20世紀初頭にかけて隆盛を誇ったリアリズム文学に対するアンチ・テーゼとして出発している。すなわち、小説世界のルールは現実世界に順じ現実の一コマとして存在しうる物語であるというリアリズム文学に対し、小説世界のルールを小説世界で規定し現実にはありえない物語をファンタジー文学と呼んだのである。

最初期のファンタジーは、主に児童文学の領域にみられる。すなわちチャールズ・キングスレイ『水の子 陸の子のためのおとぎばなし』(1863年)やルイス・キャロル不思議の国のアリス』(1865年)などである。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki