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パロキセチン
IUPAC命名法による物質名
(3S-trans)-3-((1,3-Benzodioxol-5-yloxy)methyl)-
4-(4-fluorophenyl)-piperidine
識別
CAS登録番号 ⇒61869-08-7
ATCコードN06 ⇒AB05
PubChem ⇒43815
DrugBank ⇒APRD00364
化学的データ
化学式C19H20NFO3
分子量374.8 g/mol
薬物動態的データ
生物学的利用能 ?
代謝広範囲にわたるが、ほとんどは肝臓
半減期24時間(3-65時間の個人差)
排泄66%が尿、37%が排便
治療上の注意事項
胎児危険度分類
?
法的規制
劇薬指定
投与方法経口投与
パロキセチン(塩酸パロキセチン水和物、Paroxetine)は、イギリスのグラクソ・スミスクライン社(旧 スミスクライン・ビーチャム)で開発された選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)である。 同社より「パキシル」という商品名で発売されている。
日本では2000年9月に承認され、11月から処方が開始された、新しい部類の薬である。薬事法において劇薬指定されているため、保管条件は厳しく定められている。
目次
1 効果と対象
2 用法
3 副作用
4 禁忌
5 処方例
5.1 うつ病
5.2 パニック障害
5.3 不安障害・心的外傷後ストレス障害
6 剤形
7 流通名
8 後発医薬品
9 問題点
9.1 高い薬価
9.2 自殺を誘発する危険
9.3 「副作用の少ない薬」の誤解
9.4 「安全な薬」の誤解
9.5 他の薬との併用
10 関連項目
11 参考文献・WEB
12 外部リンク
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気持ちを楽にして、意欲を高める。主にうつ病やパニック障害に処方され、その他には強迫神経症・月経前不快気分障害・摂食障害にも用いられる。
パロキセチンが血中に取り込まれて脳に運ばれると、脳内セロトニン神経に存在するセロトニンの再取り込みを阻害することで、脳内シナプス間隙に存在するセロトニン濃度が高まり、神経伝達能力が上がる。その結果として気分を落ち着かせ、気持ちが楽になる。
過剰投与された場合、激しい眠気、錯乱、幻覚、せん妄、痙攣が現れることがある。
飲み始めから2週間程度は副作用が強いため(個人差が大きく、数日で副作用がなくなる人から1ヶ月程度副作用が続く人もいる)、通常は1日10-20mg(大抵の場合10mg)から始まり、1週間から2週間ごとに5mgまたは10mgずつ増やす。減らす時はその逆である。5mgのパロキセチン錠はないので、5mg単位で使うときは10mgのパロキセチン錠を半分に割って使う。
症状や程度にもよるが、1日40mg以下の範囲内で、毎日夕食後に経口服用する。効果が実感できるようになるまでの期間に個人差が大きく、1週間から1ヶ月程度かかる。
うつ病によりパキシルを服用している場合、うつ病が治ってからもしばらくの間は少量のパキシルを服用し続けることが必要である。急に薬を止めると、気分や体調が悪くなったり、何らかの拍子にフラッシュバックのようにうつ状態が再発する(これは俗に揺り戻しと言われている)可能性がある。医師の指示なく薬をやめることは危険なので、医師の指示通りに服薬することが大切である。
またこれはほぼ全ての向精神薬に言えることだが、パキシルはあくまでもうつやパニック障害が治るのを助ける薬であって、うつそのものを治す薬ではないということに注意する。薬を服用していてもうつやパニック障害を作り出している現状が変わるわけではない。薬を続けることはもちろん必要だが、それ以外にも、患者自身が旅行やスポーツ、読書といった気分転換をする方法を見つけ、実践してみることも大切である。