パラレルワールドとは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。当然ながら、いわゆる「四次元世界」や「異界」などとは違い、我々の宇宙と同一の次元を持つ。並行世界・平行世界とも呼ぶ。並行宇宙や並行時空といった呼称もよく使われる。
目次
1 概要
2 タイムトラベルとパラレルワールド
3 パラレルワールドは実在するか
4 パラレルワールドが登場する作品
4.1 小説
4.2 映画・テレビドラマ
4.3 漫画
4.4 アニメ
4.5 ゲーム
5 関連項目
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「この現実とは別に、もう1つの現実がどこかに存在する」というアイディアは、「もしもこうだったらどうなっていたのか?」という空想を形にする上で都合が良い。したがって当然のことながら、パラレルワールドはSFにおいては非常に人気のある一般的なアイディアであり、登場人物が何らかの切っ掛けで自分が知っているのとは違う現実に迷い込んでしまうといった作品が多く存在する。
このアイディアは余りに一般化したため、非SF的な文学や映画などでもパラレルワールドの設定を取り入れた作品が作られることは珍しくなくなっている。
現実の歴史とはどこかが異なる「もう1つの歴史」を扱うフィクションは架空戦記ものをはじめとして多数存在するが、これらも我々の世界から見ればパラレルワールドであると言える。
また、「複数の現実が存在する」という概念が転じて、各種フィクションが共通の設定の元に複数の異なる物語を展開する場合に、物語相互を「パラレルワールドの関係」と慣用句的に表現する場合がある。
タイムトラベルを扱ったフィクションにおいて、タイムパラドックスの解決法としてパラレルワールドが用いられる場合がある。すなわち、タイムトラベルで行き着いた先は実際は現実に酷似したパラレルワールドであり、どの時間軸で歴史を変えようとしても自分がいた元の世界には影響しない。あるいは多世界解釈的に、パラドックスを生じさせる様な事態が起こった時点でパラレルワールドが発生する、もしくは元から時間が経過していくごとに別のパラレルワールドが随時無限に発生していく、という物である。更に言えば、自己の意識が自分の持つ時間の中でどの未来を体感するかはまったく予想できない、ということである。
パラレルワールドはSFで良く知られた概念であるだけでなく、実際に物理学の世界でも理論的な可能性が語られている。例えば、量子力学の多世界解釈や、宇宙論の「ベビーユニバース」仮説などである。理論的根拠を超弦理論の複数あるヴァージョンの一つ一つに求める考え方も生まれてきている。現在の宇宙は主に正物質、陽子や電子などで構成されているが、反陽子や陽電子などの反物質の存在が微量確認されている。この物質の不均衡は、ビッグバンによって正物質と反物質がほぼ同数出現し、相互に反応してほとんどの物質は消滅したが、正物質と反物質との間に微妙な量のゆらぎがあり、正物質の方がわずかに多かったため、その残りがこの宇宙を構成する物質となり、そのため現在の既知宇宙はほぼすべての天体が正物質で構成されているのだと説明されている。ビッグバンの過程において、この宇宙以外にも他の宇宙が無数に泡のごとく生じており、他の平行宇宙では、逆に反物質のみから構成される世界が存在するのではないかという仮説も提示されている。
余談だが、ネット上にてタイムトラベラーを自称した人物ジョン・タイターは、タイムパラドックスの誤差によってパラレルワールドは無数に存在しており、自身の未来予言の誤りについてもパラレルワールドの影響による物だと釈明していた。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
小説
朝のガスパール(筒井康隆)
アブダクション・シリーズ(平井和正)
宇宙英雄ローダンシリーズ
エロス(広瀬正)
過負荷都市 (神林長平)
神々自身(アイザック・アシモフ)
狂った宇宙(フレデリック・ブラウン)
月光魔術團シリーズ(平井和正)
幻魔大戦シリーズ(真幻魔大戦)(平井和正)
こちらニッポン(小松左京)
五分後の世界(村上龍)
時空のクロス・ロードシリーズ(鷹見一幸)