ノストラダムスの大予言
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その他の用法についてはノストラダムスの大予言 (曖昧さ回避)をご覧ください。

『ノストラダムスの大予言』は、1973年祥伝社から発行された五島勉の著書。フランス医師占星術師ノストラダムスが著した『予言集』(初版1555年)について、彼の伝記や逸話を交えて解釈するという体裁をとっていた。その中で、1999年7の月に人類が滅亡するという解釈を掲載したことにより、公害問題などで将来に対する不安を抱えていた当時の日本でベストセラーとなった。実質的に日本のノストラダムス現象の幕開けとなった著作である。

なお、翌1974年には、東宝でこれを原作にした文部省推薦の同名の映画も制作公開されている。その作品については、ノストラダムスの大予言 (映画)を参照のこと。
目次

1 反響とシリーズ化

2 内容

3 内容の問題点

4 社会的な影響

5 シリーズ

6 注

7 参考文献

8 外部リンク

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反響とシリーズ化

1973年11月25日に初版が発行されると、3ヶ月ほどで公称100万部を突破した。これは『朝日新聞』1974年3月2日朝刊の広告によるものだが、同広告ではこの本が戦後のミリオンセラーとしては15冊目であることも謳われている。出版ニュース社の調査では、1974年のノンフィクション部門ベストセラー1位、総合部門2位(1位は五木寛之訳『かもめのジョナサン』)となった。1991年時点で公称発行部数は250万部を超え、1998年までに450刷以上を重ねた。

こうした売れ行きによって何冊もの続編が刊行された。第五冊目の『ノストラダムスの大予言V』(1986年)で一応「完結編」と銘打たれたものの、その後もなし崩しに『ノストラダムスの大予言・最終解答編』(1998年)までシリーズは続き、全10冊のシリーズとなった。初巻の売れ行きには到底及ばなかったものの、シリーズ作品はいずれも売れ、ベストセラーランキングにもしばしば登場した(下掲参照)。


内容

(注)以下はあくまでも『ノストラダムスの大予言』の内容紹介であり、ノストラダムスや彼の予言集について史実や文学研究に基づいて紹介したものではない。そうした情報は各当該記事を参照のこと。

この本では、ノストラダムスが未来を先取りした医術でペストを鎮めたことや、その予知能力を買われてフランス国王アンリ2世の顧問となったこと、その顧問を辞めたあとに予言詩集『諸世紀』を著したことがまず紹介されている。

そして、彼の『諸世紀』では、パスツールフランコヒトラーカギ十字といった歴史上の有名人や団体、あるいはクレジットカーマニアなどといった社会現象に関する用語が、固有名詞入りで的確に予言されていたことが例証されている。

その上で、「1999年7の月に恐怖の大王が来るだろう」という予言について、ノストラダムスがアンリ2世に対して1999年に人類が滅びると語ったとする史料などを引き合いに出し、人類滅亡を予言したものであると解釈した。そして、環境問題核兵器彗星など、「恐怖の大王」の候補とされている各説について検証を行っている。また、その前後には、関連するという詩の解釈を行い、1999年までに襲い来る極度の大気汚染水質汚濁(五島は「超汚染」と呼んでいる)や大震災による、陰惨な未来像を畳み掛けるように展開している。さらに、1999年以降に生き残った僅かな人類を待ち受ける悲惨な運命についても言及している。

最後に、数ページを使い希望を模索している。そこでは、まず、1999年の人類滅亡が先延ばしに出来る可能性や、局所的な破壊にとどまり人類が絶滅はしない可能性への希望を表明している。その上で、ノストラダムスの予言の的中は不可避としつつも、哲学思想として捉えたならば、西洋キリスト教文明に対置しうる東洋思想の実践などによって救われる可能性もあるかもしれないと説いている。


内容の問題点

本来「百詩篇集」などと訳されるべき『予言集』の主要部分の名称が、英訳からの転訳によって生じた誤訳である『諸世紀』となっていたり(ここでは『予言集』そのものの換称として用いられている)、架空の研究家の名前や創作と思われる詩や史料が登場していたり、いたずらに「1999年7の月」の詩を誇張したり、ノストラダムスの生涯に関する記述などにもかなりフィクションが含まれているなど、実際にはノストラダムスの予言解釈本というよりも、五島勉の小説という色合いが強いと指摘されている。

だが、と学会関係者が本格的に俎上にのせるまでの長い間、そういった問題点はほとんど指摘されることがなく、ノストラダムスの予言を扱ったテレビ番組などでも五島の著書に沿う形で紹介されることがあったため、この著書による誤ったノストラダムス像が多くの人びとに影響を与える結果となった。

また、『大予言』第一作は、当時の「終末ブーム」への便乗という執筆動機は明らかであるものの、地球規模の環境汚染や全面核戦争など、真摯な近未来の危機への警告書という体裁を一応はもっていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen