界 :動物界 ⇒Animalia
門 :脊索動物門 ⇒Chordata
亜門 :脊椎動物亜門 ⇒Vertebrata
綱 :哺乳綱 ⇒Mammalia
目 :ネズミ目(齧歯目) ⇒Rodentia
亜目 :リス亜目 ⇒Sciurognathi
下目 :ネズミ下目 ⇒Myomorpha
上科 :ネズミ上科 ⇒Muroidea
科 :ネズミ科 ⇒Muridae
属 :クマネズミ属 ⇒Rattus
種 :ドブネズミ R. norvegicus
学名
Rattus norvegicus
(Berkenhout, 1769)
和名
ドブネズミ
英名
Norway rat, ⇒brown rat
ドブネズミ(溝鼠)は、 ネズミ目(齧歯類) ネズミ科 クマネズミ属 に属する大型のネズミ類の1種。学名 Rattus norvegicus。シチロウネズミ(七郎鼠)、ミゾネズミ(溝鼠)、ハトバネズミ(波止場鼠)、チャイロネズミ(茶色鼠)の別称がある。
目次
1 家ネズミ
2 形態
3 生態
3.1 棲息地
3.2 食性
3.3 繁殖
3.4 群れ
3.5 寿命
3.6 原産地
3.7 ラット
4 日本のドブネズミ
5 関連項目
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野外に棲息するアカネズミ、ハタネズミなどの「野ネズミ」に対して、人家やその周辺に棲息するネズミ類を、便宜的に「家ネズミ」と呼ぶ。日本のネズミ類のうちでこれに当たるものは、ドブネズミにクマネズミ、ハツカネズミを加えた3種にほぼ限られる。
3種の家ネズミは、ほぼ世界中に分布し、日本にもほぼ全域に棲息するが、いずれも人間とともに大陸から渡ってきた史前帰化動物と考えられる。人間生活への随伴性を身につけ、世界に広がる前の野生動物としての原産地は、メソポタミア地方の河川流域や沼沢地帯と考えられている。 日本の家ネズミのうち、最も個体数が多いのはドブネズミであるが、最近都市部を中心にクマネズミに置き換わりつつある場所が目立つ。
これらのネズミ類は、貯食性、貯脂肪性、冬眠など、冬を越すために必要な習性を欠くという弱点をもつ。そのため、冬期の食料を人間に頼るために人間の生活の場に入り込んだと考えられるが、その結果として、人類とともに世界中に分布を広げ、かえって他のネズミ類以上に繁栄することとなった。
英語では、ネズミ類のうち、大型のドブネズミやクマネズミなどを ⇒rat、小型のハツカネズミなどを ⇒mouse(複数形 mice)と呼んで区別する。
形態
頭胴長: 186?280mm
尾長: 149?220mm
後足長: 27?46mm
体重: 150?500g
ドブネズミの尾率(尾長÷頭胴長)は100パーセント以下のものが多い。すなわち、尾長は頭胴長よりやや短い傾向がある(これに対して、クマネズミは、尾長が頭胴長と同じか、それより長い)。
背面は褐色がかった灰色。腹面は灰色か、黄色がかった白色。
耳介は比較的小さく、前に倒しても目に達しない。これにより、クマネズミ(耳介が比較的大きく、前に倒すと目が隠れる)と区別することができる。 乳頭数には変異があり、8?12。
染色体数は、2n=42 。
棲息地ロンドンのドブネズミ
下水のまわりや河川、海岸、湖畔や湿地など、湿った土地に棲息する。水中に飛び込み、巧みに泳ぐ。ただし、人家から遠く離れた場所ではあまり見られない。
市街地では、下水、台所の流し、ゴミ捨て場、地下街、食品倉庫など、水が十分に摂取できる、わりに湿った場所を好む。 下水管の破れた部分や、コンクリートの下の隙間、公園、駅前、繁華街などの植え込みの地中、耕作地の堆肥の中などに巣を作るが、建物内やマンホール内、舗装道路上の物陰などに、紙やぼろきれを集めて巣とすることもある。
クマネズミと違って、高いところに登るのはあまり得意ではないため、主に地表や建物の下層階で生活し、上層階には少ない。屋根裏を走り回るネズミは、たいていの場合クマネズミだが、ドブネズミは地下鉄の線路や地下街の通路に不意に現れ、見る人を驚かすことがある。
野外では、河原の土手や、田畑の土が小高く盛り上がったところの斜面などに、巣穴を掘って生活する。巣穴は、巣室が1個、トンネルが1本だけの単純なものから、3つの巣室を備え、分岐した複数のトンネルをもつ複雑なものまである。入り口は直径5?10cmと、比較的大きい。
主に薄暮性で、活動は一般に日の入り直前と日の出直後にピークとなるが、安全な場所では昼間も活動する。都市部では、明け方の飲食店街(特に、生ゴミの出されている周辺)や植え込みなども、観察のねらい目である。
雑食性ではあるが、クマネズミと比較すると、魚介類や肉など動物質のものを好んで食べる。ただし、その割合は棲息条件によっても大きく変わる。