ドイツ人
(左から)モーツァルト・ゲーテ・ビスマルク・ケプラー
総人口約7500万人
主な居住地中欧
主な言語ドイツ語(低ザクセン語・バイエルン語も含む)
主な宗教カトリック・プロテスタント
関連する民族ゲルマン系・ケルト系・スラブ系
ドイツ人(Deutsche)は、ドイツを中心としてヨーロッパに分布する民族である。文脈により以下の三つの定義を有す。
ドイツ連邦共和国の国民、またはそれに準ずる人。
ドイツ民族に帰属すると考えている人。
ドイツ語を母語とする人。
目次
1 「国民」としてのドイツ人
2 「民族」としてのドイツ人
2.1 歴史
2.1.1 古代ゲルマニア
2.1.2 フランク王国と神聖ローマ帝国
2.1.3 ドイツ帝国
2.1.4 ヴァイマル
2.1.5 ナチス
2.1.6 現代ドイツ
3 「ドイツ話者」としてのドイツ人
4 ドイツ人のイメージ
5 関連項目
6 脚注
7 参考文献
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「ドイツ」を自称する国家の国籍を保有する人(国民)。現代においてはドイツ連邦共和国の国籍を保有する場合を指すのが一般的である。この場合の「ドイツ人」は帰化した他国人・他民族も内包する為、民族主義的なドイツ人からは否定的に取られやすい。一方でドイツ統一の中心となったプロイセン王国のあったベルリンを中心とする「ブランデンブルク地域」は、スラブ系のポーランド人との雑居地であり、同王国では多くの「ポーランド系」プロイセン人が活躍(戦争論で著名なクラウゼヴィッツもポーランド系である)した。彼らの多くはポーランド系ドイツ人として独自のアイデンティを残しながらも国籍を取得しており、そういう意味では帰化人の存在自体はドイツにおいて珍しい存在ではないと言える。
このほかにもドイツの国籍保持者には西スラヴ語群のソルブ語を話す少数民族であるソルブ人(例:サッカー選手のミヒャエル・バラック)や、ポーランド系(代表的なのは、現在のサッカードイツ代表のエースであるミロスラフ・クローゼ、ルーカス・ポドルスキー、かつてのドイツ代表ピエール・リトバルスキーなど)、デンマーク系、ナチスによるホロコーストの影響で数は減ったがユダヤ人(ただし、起源に複数説あり数千年の混血を経たユダヤ教徒を人種的にドイツ人と区別する考え方はナチス以後否定されている)などもおり、国籍は有していないもののトルコ人(例:サッカー選手のイルハン・マンシズ)など様々な民族が居住している。[1]
そもそも「ドイツの歴史」(ドイツ史)について語る時、しばしばドイツ史の「ドイツ」が何を意味するのかが議論となる。それは語源についての話題ではなく、ドイツ地方の歴史という意味なのか、ドイツ人の歴史という意味なのかという事についての議論である。
前者の場合はドイツ地方はその領域が未だに確定されていない不安定な物に過ぎない(直近の例では東ドイツの統合が挙げられる)点や、ドイツ人の存在を必ずしも前提とする必要がない以上、古代ゲルマニアの諸民族から今日のドイツ住民について記述する事も可能となってしまい、ドイツ民族のアイデンティティに支障が生じる点で物議を醸してしまう。しかしドイツ人の歴史と銘打ったところで「文化集団としてのドイツ人」が形成されたのはせいぜい15世紀・16世紀からの事でしかないし、更にそこに「国民意識を持った」という前提を加えれば19世紀からの歴史しか記載できないことになってしまう。