トータル・フィアーズ
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トータル・フィアーズ
The Sum of All Fears
監督
フィル・アルデン・ロビンソン
脚本ポール・アタナシオ
ダニエル・パイン
原作トム・クランシー
恐怖の総和
製作メイス・ニューフェルド
製作総指揮トム・クランシー
ストラットン・レオポルド
出演者ベン・アフレック
モーガン・フリーマン
音楽ジェリー・ゴールドスミス
撮影ジョン・リンドリー
編集ニコラス・デ・トス
ニール・トラヴィス
配給 パラマウント映画
東宝東和
公開 2002年5月29日
2002年8月10日
上映時間124分
製作国 アメリカ合衆国
ドイツ
言語英語
製作費$68,000,000[1]
興行収入$193,921,372[1]
21.0億円[2]
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『トータル・フィアーズ』(The Sum of All Fears)は、2002年アメリカ映画

トム・クランシーによるベストセラー小説『恐怖の総和』(The Sum of All Fears)の映画化作品であり、ジャック・ライアンシリーズのひとつである。パラマウント映画創立90周年記念作品。
概要

映画では、小説からいくらかの変更がなされている。小説ではテロリストは中東の反米活動家グループの設定であった。しかし、アメリカ同時多発テロ事件以降、この設定はあまりにも現実的すぎるため、テロリストはネオナチKKKを中心とした極右団体の連合勢力という設定となっている。悪役たちが国家主義者なのに国の枠を超えて連帯しているという不自然な集団なのはこのためである。なお、この連合勢力、とりわけ劇中の悪役ドレスラーをはじめとするヨーロッパの極右団体の大物たちはかつての冷戦でヨーロッパ各国がアメリカや旧ソ連時代のロシアに振り回された(見方次第では、この2大国の属国にされてしまっていた)ことから反アメリカ・反ロシア感情に凝り固まっており、劇中では大物の中の1人が当初の予定を変更して「ロシアには利用価値がある。ロシアと手を組もう」と提案したところでドレスラーたちの意向によりその場で殺されている。ちなみにドレスラーの反アメリカ感情を示す場面として、劇中ではドレスラーが演説の中で「アメリカに援助を求めるのは、処女がクリントンに助けを求めるのと同じだ」と発言するという、現実に発生したクリントン大統領とモニカ・ルインスキーとの不倫スキャンダルを皮肉った場面がある。

また、主人公ジャック・ライアンは小説ではCIA情報担当副長官の設定だが、博士号を持つCIAの若きアナリスト(情報分析官)の設定になっている。主人公役の若返りを図っての設定変更と言われており、他のジャック・ライアンシリーズ作品(映画)の前日譚という位置づけになっている(ただし、他の作品との整合性は、やや破綻を来している)。

アメリカで核爆発が起きる場面などはCGを駆使して表現している。手持ちカメラの多用によってドキュメンタリー映像のような緊迫感、現実感を得ており、パニックの様子を見事に表現している。
あらすじ

1973年、第四次中東戦争が勃発し、劣勢に立たされたイスラエル軍は、密かに1機のA-4に戦術核爆弾を搭載して戦局を挽回しようと画策したが、飛行中にアラブ連合軍の2K12地対空ミサイルによって撃墜される。パイロットは死亡し、機体も空中で大破するが、搭載されていた戦術核は原形を留めたまま砂漠の砂中に埋もれてゆく。その核爆弾は米国より提供されたもので(後述)、埋もれた爆弾はベドウィンにより見つけ出されるが、その危険性と価値を知らない彼は、熱崩壊により帯熱している爆弾の外殻を好奇心から抉じ開けてしまいプルトニウム239が発する大量の放射線で被曝してしまい、かつそれを安値でテロリストに譲渡してしまった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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