トラクター
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現代の一般的な農業用トラクター日本の農業用トラクター(ヤンマー エコトラ「AF800」シリーズ) 

トラクター(tractor、ラテン語trahere「引く」に由来)は、それ自体で推進できないものを牽引したり、しばしば動力を供給したりする装置である。 トラクターとは被牽引車を引っ張る牽引車の事を指す。
目次

1 農業用トラクター

1.1 農業用トラクターの構造

1.1.1 一般的な農業用トラクターの基本構造

1.1.2 農業用トラクターのペダル構成

1.1.3 PTO

1.1.4 牽引装置


1.2 農業用トラクターの歴史

1.2.1 農業用トラクターの登場と発展

1.2.2 日本における農業用トラクターの歴史

1.2.3 近年の動向



2 土木工事用トラクター

2.1 バックホウローダー


3 その他のトラクター

3.1 トラクターと呼ばれる他の車両

3.2 航空機用語におけるトラクター

3.3 コンピュータ用語におけるトラクター

3.4 SF用語におけるトラクター

3.5 その他のトラクター


4 関連記事

5 脚注

6 外部リンク

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農業用トラクター

トラクターという言葉は「農業用トラクター」の意味で用いられるのが最も一般的である。農業用トラクターは耕起、および各種の作業用の農業機械、またはトレーラーを引くために使用される。

ここでは主に、いわゆる乗用型トラクターについて述べる。歩行型トラクターについては耕耘機を参照のこと。


農業用トラクターの構造


一般的な農業用トラクターの基本構造古典的な列収穫トラクター(row crop tractor)履帯トラクター

古典的な農業用トラクターは、車両中央の運転席シートの下、わずかに後ろにある軸に二つの非常に大きな駆動輪を備え、運転席の前にエンジンが配置されており、エンジン・ルームの下に二つの操舵輪を備えた、単純な屋根無しの乗り物である。

現在使用されている農業用トラクターの大部分は、空気タイヤを装着したホイールトラクターと呼ばれるタイプのものである。ホイールトラクターには後輪のみを駆動させる二輪駆動のものと、全ての車輪が駆動する四輪駆動のものがある。

また、接地圧を低くして重牽引作業時や不整地走行時の性能を高めるために無限軌道を装備した履帯トラクター(クローラートラクター)、折衷的にホイールトラクターの後輪のみを無限軌道に置き換えた半履帯トラクター(セミクローラートラクター)と呼ばれるタイプのトラクターもある。

現在の農業用トラクターは、使用する作業や経営規模に応じて、約10〜500馬力のものが世界では一般的に用いられている。

時速40km程度までの速度を出すことができるものが一般的であるが、大型のトラクターの中には、JCB Fastracのように、時速80km以上で走行できるものもある。日本では、農耕用小型特殊自動車に属する場合は時速35kmが最高速度と道路運送車両法で定められている[1]

トラクターで行なわれるほとんどの作業には低速度が要求される。しかし公道上を移動する場合、低速度で走行するトラクターは、しばしば後方に長い車列や渋滞を引き起こすことがある。そのため、オランダなどの国では路上で「農業用トラクター禁止」を意味する道路標識を使用している。

また、現在のトラクターは、転倒や転落の際に運転者を保護する安全フレーム(ROPS・ロプスとも呼ばれる)を備えているものがほとんどである。これは、不整地での作業が多いトラクターにおいては特に重要な装備である。

現在日本国内で新車で発売されているトラクターには全て、農業機械安全装備基準に基づき、シートの左右から立ち上がったフレームが備え付けられている。キャブを備えたトラクターについては、キャブのフレームの一部が安全フレームとなる。

安全フレームが備えられる以前は、トラクターが転倒や転落した場合、多くの農業者が下敷きになり犠牲になった。特に、古典的な列収穫トラクターは、狭い間隔で配置された小径の二つの前車輪を備えた「三輪車」設計のために、転倒しやすく非常に危険だった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki