便所(べんじょ)とは、大小便など排泄の用を足すための設備を備えている場所。様々な呼称がある。呼称に関しては後述の呼称についてを参照のこと。
目次
1 概要
1.1 便所の設備
1.2 汚物の処理
1.3 呼称について
2 便所の様式と設備
3 設備
3.1 特殊設備
4 汚水処理の方式
5 世界の便所
5.1 中国の便所
5.2 トルコの便所
5.3 ヨーロッパの便所
5.4 日本の便所
6 特殊なトイレ(便所)
6.1 高山のトイレ
6.2 飛行機のトイレ
6.3 列車のトイレ
6.4 バスのトイレ
6.5 携帯トイレ
6.6 災害用トイレ
6.7 バイオトイレ
7 清掃方法
7.1 用具類
7.2 注意事項
8 トイレ(便器)製造業
9 脚注
10 関連項目
11 外部リンク
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この施設は、悪臭を放ち周辺の環境を汚損するおそれのある汚物(主に糞・尿・吐瀉物)を衛生的に処分するための機能を持っている。近年の文明社会の多くでは、これら施設の多くは水洗(水の流れる力を用いて、強制的に汚物を流し去る)の物が見られるが、宇宙船の中では乾燥させたりするものもあり、1970年の大阪万博ではガスによる燃焼方式も見られるなど、衛生的に処理できれば、特にその方法は問わない。乾燥地帯では砂を掛けて糞便を乾燥させて処分する様式も見られる。(水洗便器の詳細は便器が詳しい)
便所内は臭気が発生するため、換気扇や換気筒などの換気設備を使い、他の室よりも負圧になるように工夫されている。また、便所の壁にはトイレットペーパーを掛けるペーパーホルダーのほか、タオル掛け、手摺などが設置されることもある。
気候・風土・生活習慣によって、求められる機能も様々であるため、世界各地には様々な便所が存在する。(→スカトロジー)
これらでは放置すれば病原菌や不快害虫の発生源となりやすい汚物を衛生的に処理するため、様々な工夫が凝らされる。特に船舶や鉄道の列車内・航空機内等の長時間の移動を行う交通機関では、乗っている乗客の排泄に供するため、各々に工夫された便所があるのが通例である。(後述)
これによって処分される汚物であるが、古くは河川にそのまま流される様式が多かった。しかし都市部では、人口の集中によって汚物が自然の浄化能力を超えて発生する事から、水質汚染(富栄養化)を発生させる。このため便所は下水道に接続され、各々の家庭・施設に備えられた便所から排出された汚物を汚水として一括処理する社会インフラも必要となる。
他方、かつては糞便は重要な有機堆積物と見なされたこともある。日本では肥料として売り買いされ、そのために肥だめが作られた。便器の下を豚小屋とし、飼育している豚に糞便を食べさせた豚便所はかつては日本にも存在した。同様に糞便が直接、あるいは豚便所からの流れに池を作り、そこで魚を育てた例もある。
あからさまに口にすることが「はばかられる」ために、日本語においては、古くは「はばかり」や「雪隠(せっちん)」「厠(かわや)」「手水(ちょうず)[1]」、昭和以降は「お手洗い」「化粧室」「ご不浄」と言い替えたり、外国語(あるいは和製英語と思われる単語)を使い「トイレ」「W.C(Water Closet)」「LAVATORY」などと表記したり、男女を示すピクトグラムのみで表したりすることが多い。なお、ドイツにおいても日本同様「WC」と表記することが多い。
百貨店等の従業員間においては、隠語を用いてお客に配慮している。(一番・奥などの表現)
現在では、単に「トイレ」といわれることが多い。