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デリバティブとは伝統的な金融取引(借入、預金、債券売買、外国為替、株式売買等)や実物商品・債権取引の相場変動によるリスクを回避するために開発された金融商品の総称である。英語のDerivativesに忠実に、「デリバティブズ」と呼ばれることも多い。日本語では派生商品(はせいしょうひん)という。
デリバティブ(derivative)は、「誘導的な」「派生した」という意味である。
目次
1 特徴
2 デリバティブの歴史
3 デリバティブの種類
3.1 先物取引
3.2 スワップ取引
3.3 債券
3.4 オプション取引
4 デリバティブの数理
5 デリバティブの危険性
6 関連事項
7 資料
8 外部リンク
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デリバティブとは、基礎となる商品(原資産)の変数の値(市場価値あるいは指標)によって相対的にその価値が定められるような金融商品をいう[1]。デリバティブ取引は、債券や証券(株式や船荷証券、不動産担保証券など)、実物商品や諸権利などの取扱いをおこなう当業者が実物の将来にわたる価格変動を回避(ヘッジ)するためにおこなう契約の一種であり、原資産の一定%を証拠金として供託することで、一定幅の価格変動リスクを他の当業者や当業者以外の市場参加者に譲渡する保険(リスクヘッジ)契約の一種である。市場で取引される債券・商品には「標準品」「指数」があり、個別商品の先渡契約(forward)は一般にデリバティブに含まない。 尚、デリバティブの利用目的には「リスクヘッジ」の他、「スペキュレーション(投機)」「アービトラージ(裁定取引)」がある。
デリバティブ取引の特徴として次のことがある。
差金決済(レバレッジ効果)。
ショートポジションが可能。
かつては損益確定までは財務諸表に計上されない(オフバランス)取引であったため決算粉飾の温床とされていた。
デリバティブはレバレッジ効果を有するため、たびたび投機的な運用資産として、多額の損失を生じ、問題となっている。英国のベアリングス銀行や米国のカリフォルニア州・オレンジ郡など、運用セクションによるデリバティブの運用の失敗により、企業は元より地方行政の存続に大きな影響を与える事件は後を絶たない。現在では、多くの会社ではデリバティブへの投資に対して、リスクをモニタリングする仕組みが導入されている。銀行業の場合は、BIS規制や金融検査マニュアル等でそのデリバティブの運用に対する体制整備が求められている。
デリバティブの歴史
オランダのチューリップ相場(チューリップ・バブル)
1730年に設立された大阪堂島の米相場
以下に代表的なデリバティブ取引を挙げる。
先物取引とは、将来の定められた時点(清算日)に、特定の標準化商品(穀物などの農産物・石油などの鉱物のうち標準的な指標となる特定銘柄)あるいは経済指標(為替レートや日経平均株価 = 日経225など)を、定められた数量、定められた価格で、売買することを保証する取引の一種で、先物取引(futures)は先渡し契約(forward)とは異なり、取引の対象とする原資産の価額(単価×数量)の一定%を担保(証拠金)として支払うことで一定範囲の価格変動リスクを保険(リスクヘッジ)する契約であることに特徴がある。
取引の大部分は、限月(清算日)までに反対売買を行い、買値より値上がりしている場合は差額を受け取り、値下がりしている場合は差額を支払うことで決済される差金決済である。このため、その商品を最終的に入手したい実需家(当業者)が調達市場としてこの取引市場を利用することは前提としていない。一方で、価格形成の「読み」や期待が実需家(当業者)以外の広範な市場参加者から持ち寄られる特性があり、現在価格が安すぎると思う場合には買建て、高すぎると思う場合に先物商品が売建てられることで、期待や予測の反照として実物商品の価格がつよく影響を受ける関係にあると考えた方がよい。実物を取り扱う市場参加者や当業者にとっては対象となる実物価格と先物市場での売買価格との差を利用した裁定取引が可能であり、実物価格は先物価格と連動することが多い。
有価証券先物取引
標準品を対象とした先物取引で、差金決済が前提であるが実物による受渡も可能。
長期国債先物
超長期国債先物
T-BOND 先物取引
有価証券指数等先物取引
複数銘柄から算定された数値(指数)を対象とした先物取引。差金決済のみ。
TOPIX 先物
日経225先物
日経300先物
通貨(為替)先物取引
外国為替証拠金取引(FX)におけるリスクヘッジ商品として、3ヶ月・6カ月など限月を設定した取引。FX取引は「"将来"円高になるだろうから円買い」などの思惑・予測から売買されることが多いこともあって先物取引であるとの誤解がしばしば見られるが、FXそのものは「直物為替先渡取引」に相当する先渡契約(forward)であり先物取引ではない(FXには限月(清算日)がない)。外貨預金などをおこなう際に、現在の為替レートで為替固定するためFXの証拠金システムを利用することは可能であるが、半年先などの予想為替を現時点で確定させるためには専門の先物取引市場や為替予約を利用する必要がある。
シカゴ・マーカンタイル取引所為替先物