ダガー
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この項目では短剣のダガーについて記述しています。約物のダガーについては短剣符をご覧ください。Modern Winchester Riot Dagger(と鞘)ケルトのダガー

ダガー(dagger)とは10?30cm程度の両刃の短剣で、短剣の総称でもある。
目次

1 概要

2 日本国内において

3 脚注

4 関連項目

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概要

日本刀の種類と比較すると小太刀脇差より小さく、短刀匕首、俗に言うドスなどに近いサイズである。

刺す事と投げるのに向く。小さいので人体の急所を的確に狙わないと致命傷を与えられないため、武器としての絶対的な威力はあまりない。とはいえ、中世のヨーロッパの騎士のようにプレートアーマーで徹底的に装甲された敵兵に致命傷を与える場合にはツーハンデッドソードパイクなどを使うよりも、相手を地面に倒して装甲の隙間からダガーを突き刺す方が効率的だったため広く用いられた。

このような重装騎兵へのとどめ専用に進化したダガーがスティレットである。また重装騎兵に限らず戦場で致命傷を負った瀕死の負傷兵にとどめを刺して楽にしてやるために用いられたダガーは「ミセリコルディア」(Misericordia:とどめの短剣、慈悲の短剣)とも呼ばれる。

もともと古代ローマ帝国の時代の属州だった、現在のルーマニアにあたるダキア地方の住民たちが使用していたことからその由来が来ている。補助的に使用されることが多いが取り回しが容易く携帯にも向くため、初期の連射性の低い銃器を使用する銃兵等も所持していて、これが後の銃剣に発展し、第一次世界大戦における塹壕戦で多くの命を奪った。

近世ヨーロッパの剣術の中には利き手にレイピア等の軽量剣を、もう片方にダガーを持ちダガーで相手の剣を受け止めたり払ったりしながら利き手の剣を繰り出す物も存在する。この種の剣術はスペインとフランスで特に発展した。このような使用法を念頭に作られた防御用ダガーは特にマインゴーシュ、パリーイング・ダガーなどと呼ばれる。また相手の剣を挟み取ったり破壊することに特化したソードブレイカーも、こういった防具としてのダガーから発展したものである。

左手用のダガーの中には相手の剣を受け止めやすい三本刃のものや、鍔が剣を受け止めやすい形状になっているものも少なくない。

ダガーは専ら対人武器として作成されたものを指し、対してナイフは一般に多目的切断具である。対人戦闘を主目的としない場合には両刃はあまり意味が無いので、日常的な用を足すための道具であるナイフは多くは片刃である。

ただし、ダガー型のナイフは片側に別の付け(荒めに研いだり角度を変える等)を行うことで、鋭利な片側で繊細な作業を行い、荒い研ぎの側でロープをこすって切断するなど、1本で2種類の用途に仕様できるという利点もあり、ダイバーズナイフにはダガー型のものも多く見られる。特にプロユース(専門家が使う道具)のものでは、あらかじめ片側が鋸刃になっているものもみられる[1]

ダガーは左右対称(シンメトリー)であることに関連して、観賞用ないしコレクション用のナイフの題材としても選択される。これら観賞用ないしコレクション用のナイフでは、実用性よりも装飾性を重視しているが、そういったナイフもナイフとしての基本的な機能を持っているか、その機能を持たせることが可能な場合もある。


日本国内において

  この項目は現在進行中の事象を扱っておりますが、Wikipediaはニュース速報ではありません性急な編集は控え事実を確認し、正確な記述を心がけてください。

日本では、いわゆる日本刀発達以前の青銅剣に両刃のものが見られ、こと青銅が脆い金属であるためにとしてはあまり長くできず、上に挙げたケルトダガーのような短めのサイズのものも見られる。しかしその後、鉄器鍛造技術の発達で重く長く折れ難い日本刀が主流となっていく過程で、両刃の短剣は廃れてしまった。このため日本でダガーというと、専ら西欧の様式に基づく刀剣ないしナイフとみなされる。

前述のとおりダガーは、そのシンメトリー性から美術要素が見出され、ナイフコレクターやカスタムナイフ製作者筋の中に、一定の愛好者層も存在する。しかしながら、もともとは対人殺傷用に作られたという点に変わりは無く、2008年に発生した秋葉原通り魔事件を契機として、事件で使用された殺傷性の高いダガータイプ(報道では通称として「ダガーナイフ」という呼び名が多用される)に対する規制を強化する動きが高まっている。町村信孝官房長官は同年7月8日午前の記者会見において、政府として規制できないかを検討中だとする談話を述べている。

意外かもしれないが、銃器の規制に関しては世界で最も厳しい部類に入る日本だが、ナイフに関してはそうでもなかった。諸外国には、サバイバルナイフやバタフライナイフに規制を設けているところもあり、ヌンチャクなどの護身用具にも規制が設けられている場合もある。

なおこれを報じた産経新聞によれば、事件前より7県で18歳未満へのダガーナイフの販売が禁止(有害玩具扱いなど)されていたが、同事件以降には12府県が同様の禁止へ、9県が規制を予定している模様であるという[2]。また、警察庁ではダガーを含め全ての両刃の刃物を許可なく所持できなくする銃刀法改正法案を提出すること決めた[3]


脚注

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^ 『ナイフマガジン』1993年10月号特集『ダイバーズ・ナイフ』
^産経MSN記事
^産経MSN記事



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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki