ダイナマイトはニトログリセリンを主剤とする爆薬の総称で、アルフレッド・ノーベルが最初に発明したのはニトログリセリンを珪藻土にしみ込ませたものであるが、現在、社団法人火薬学会の規格では6%をこえるニトロゲル(後述のブラスチングゼラチン)を含有する爆薬の総称と規定されている。なお、本家スウェーデン語での発音は、『ダイナミート』である。
目次
1 歴史
2 種別
2.1 珪藻土ダイナマイト
2.2 ストレートダイナマイト
2.3 膠質ダイナマイトと粉状ダイナマイト
2.3.1 松ダイナマイト
2.3.2 桜ダイナマイト
2.3.3 桐ダイナマイト
2.3.4 榎ダイナマイト
2.3.5 梅ダイナマイト
2.3.6 桂ダイナマイト
2.3.7 硝安ダイナマイト
2.4 備考
3 関連項目
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1846年に発見されたニトログリセリンは、鋭敏な爆発物で爆薬としての実用は困難であった。アルフレッド・ノーベルは1866年にこれを珪藻土にしみ込ませ安全化し、さらに雷管を発明して爆発のコントロールに成功した。1875年にはニトログリセリンと、同様に爆薬である低硝化綿薬(弱綿薬)を混合してゲル状とし、珪藻土を用いたときと同様に安定化するのに成功したブラスチングゼラチンを発明して、不活性物質である珪藻土の使用を止め、爆薬の威力を高めた。彼はこれらを事業化し多大な利益を得た。Dynamiteはギリシア語のdunamis(ちから)からきている。
歴史的にノーベルが発明した最初のダイナマイトで、危険なニトログリセリンを珪藻土にしみ込ませて安全化した。珪藻土は不活性物質で爆力には不利なので、ブラスチングゼラチンに置き換えられ、珪藻土ダイナマイトはすでに100年近く作られたことはないが法律用語に生きている。
ニトログリセリンを硝酸ソーダと木粉等の活性吸収剤にしみ込ませたもので、綿薬を使用しない。ニトログリセリンの含有量を適宜変えて各種の威力のダイナマイトが作れる。研究用途であり、産業用には使用されない。
現在の産業用ダイナマイトはニトロゲルに各種酸化剤と燃料を混合したもので、ニトロゲル%が高いと膠質(ゲル状の固体)になり、低いと粉状になる。目的・用途により各種製造されている。
ニトロゲル(ブラスチングゼラチン)そのもののダイナマイト。ダイナマイトの中では最大の威力が有る。研究試験用など特殊用途以外には使用されない。
膠質ダイナマイトの一。ニトロゲルに硝酸カリウムまたは硝酸ソーダを混合して造る。今日では産業用用途には用いられていない。
膠質ダイナマイトの一。ニトロゲルに硝酸アンモニウムを混合して造る。主力産業用ダイナマイトの一。新桐、3号桐等がある。
膠質ダイナマイトの一。桐ダイナマイトを改良したもので、硝酸アンモニウムの他に硝酸カリウムまたは硝酸ナトリウムを混合して爆発後ガスを良くし坑内用にも使用できる。2号榎が一般的である。
膠質ダイナマイトの一。桐ダイナマイトに減熱消炎剤(食塩など)を加え、炭坑内でメタンガスや炭塵に着火しないようにした検定爆薬。炭坑掘進用の主力ダイナマイトであったが、炭坑の衰微にともない、使用量は激減した。
硝酸アンモンを酸化剤とする粉状ダイナマイト。非検定爆薬。
粉状ダイナマイト。硝酸アンモンを酸化剤とし、減熱消炎剤を加えた炭坑坑内用主力ダイナマイト。検定爆薬。現在の使用量はわずかである。
桐、榎、梅などには製造会社や配合の小変化に伴い白、新などの語を付け加えることが多い。
産業用ダイナマイトの多くは直径32または25mmの円柱状に成型し、薬包紙で包み、溶融パラフィンに浸漬して外側に耐水、耐湿の皮膜をつくり保護する。粉状ダイナマイトは薬包紙筒かポリエチレン袋に充填包装する。
近来はニトログリセリンの一部がニトログリコールで置き換えられている。