ダイオキシン類(-るい)とは、ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン (PCDD) 及びポリ塩化ジベンゾフラン (PCDF) の総称である。また、コプラナーポリ塩化ビフェニル (Co-PCB) のようなダイオキシン類と同様の毒性を示す物質をダイオキシン類似化合物と呼ぶ。
ダイオキシン類は塩素を含む物質の不完全燃焼や、薬品類の合成の際、意図しない副合成物として生成する。
IARCにより、2,3,7,8-TCDDは「人に対する発がん性がある」と評価されている。
目次
1 定義
1.1 ダイオキシン類として規制されている物質
2 名称の由来
3 性質
4 発生源
4.1 焼却炉や電気炉などの対策
4.2 家庭における非意図的な発生
5 ダイオキシンによる生物への影響
5.1 生物濃縮
5.2 生物の体内への吸収経路
5.3 排出
5.4 ダイオキシンの有毒説、無毒説
5.5 人体への影響
5.6 一般毒性
5.7 発がん性
5.8 生殖毒性
5.9 免疫毒性
6 一般環境中に蓄積されているダイオキシン類の対策
6.1 土壌
6.2 底質
7 ダイオキシン問題
7.1 日本でのダイオキシン問題
7.2 日本での底質ダイオキシン問題
8 脚注
9 関連項目
10 参考文献
11 外部リンク
11.1 土壌汚染
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1998年5月に世界保健機関 (WHO) は、PCDD 及び PCDFに加え、Co-PCB もダイオキシン類として定義したため、今日では、PCDD、PCDF 及び Co-PCB の総称として、ダイオキシン類と呼ばれている。これらはダイオキシンという単独の物質を指すものではないため、ダイオキシン類と標記するのが正しい。
ダイオキシン類として規制されている物質
ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン (PCDD) : 75種類の異性体
ポリ塩化ジベンゾフラン (PCDF) : 135種類の異性体
コプラナーポリ塩化ビフェニール (コプラナPCB) : PCBのうち塩素原子が分子の外側を向き平面状分子となっているもので、一般のPCBより毒性が高い。29種類の異性体
元来、ダイオキシン(dioxin、化合物字訳基準に従った名称はジオキシン)は、IUPAC命名法の定義に基づいた有機化合物の名称で、環内に酸素原子を二つ含む六員環の不飽和複素環式化合物を指す。詳しくはジオキシンの項を参照のこと。
「ダイオキシン類」「ダイオキシン類似化合物」とされた化合物群は、生理活性に注目して分類されたものである。そのためジオキシン構造を持つPCDDの他に、ジベンゾフラン骨格からなるPCDFやビフェニルを母骨格としたCo-PCBも含まれている。