タイムトラベル (Time travel) とは、通常の時間の流れから独立して過去や未来へ移動すること。「時間旅行」ともいう。他に、移動の様態によって「タイムスリップ」「タイムワープ」「タイムリープ」「タイムトリップ」など多様な表現がなされる。
目次
1 タイムトラベルの位置づけ
2 タイムトラベル物語の類型
3 タイムトラベル物語の起源
4 タイムトラベル物語の歴史といくつかの構造
4.1 タイムパラドックス
4.1.1 タイムパラドックスと矛盾
4.1.2 タイムマシンのパラドックス
4.2 時間旅行活劇
4.3 情報タイムトラベル
5 タイムトラベルの可能性
5.1 素粒子のタイムトラベル
5.2 タイムマシンの開発
5.3 未来へのタイムトラベル
6 タイムトラベルが登場する作品
6.1 小説
6.2 映画
6.3 漫画
6.4 アニメーション
6.5 テレビドラマ
6.6 ゲーム
6.7 音楽
7 参考文献
8 出典
9 関連項目
10 外部リンク
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タイムトラベルは、現在では主としてSFやファンタジーの分野での舞台設定に利用される概念である。しかし、SFがタイムトラベルという概念を生み出したわけではない。
タイムトラベラーが主人公であるマーク・トウェインの「アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー」や、天使が未来の書物を携えて現れるサミュエル・マッデンの「20世紀の記録」など、SFというカテゴリが明確なものとして育つ以前から、タイムトラベルをテーマにした物語は創られている。
そういった背景をもとに、産業革命以降の科学技術の発展から生まれたSFというカテゴリが、夢の科学技術や超常現象としてのタイムトラベルを物語の類型として取り込んでいった。
実在する現象かは解明されていないが、理論物理学などにおいて実現の可能性が示されることがある。半ば空想的、思考実験的な意味を伴う「楽しい研究対象」と扱われることもある。
タイムトラベルを舞台設定として利用する物語には、いくつかの類型がある。
A. 手段による類型
タイムトラベルを実現するメカニズム、「タイムマシン」によるもの。「タイムマシン」は、1895年にH・G・ウェルズが発表した『タイム・マシン』に登場したのが嚆矢とされる。
登場人物の強い願望、あるいは個人的な超能力に由来するもの。
なんらかの天変地異が原因で引き起こされるもの。この類型については「タイムスリップ」や「タイムクェイク(時震)」などと呼ばれる場合がある。
なんらかのゲート(門)が設定され、そのゲートの両側が異なる時間に開いており、そこを行き来することでタイムトラベルが実現されるもの。
B. 主人公の意図との関係による類型
目的地を定めての意図的なタイムトラベルが行われるもの。
いつの時代にタイムトラベルするかがわからない・制御できないもの。
なんらかの不測の事態によってタイムトラベルをしてしまい、そこから物語が始まるもの。しばしば主人公たちはタイムトラベルをしたことにしばらく気付かない。
明確なタイムトラベルは結末に至るまで示されず、種明かしとしてタイムトラベルが生じていたことが明らかになるもの。
広義のタイムトラベルと見なせる要素を持つ多数の初期作品が存在するため、タイムトラベル物の最初の実例と認められる作品について、全面的に同意された定義は存在しない。