界:動物界 ⇒Animalia
門:脊索動物門 ⇒Chordata
亜門:脊椎動物亜門 ⇒Vertebrata
綱:哺乳綱 ⇒Mammalia
目:ゾウ目(長鼻目) ⇒Proboscidea
上科:ゾウ上科 ⇒Elephantoidea
科:ゾウ科 ⇒Elephantidae
Gray, 1821
属、種
アフリカゾウ属 ⇒Loxodonta
アフリカゾウ
マルミミゾウ
アジアゾウ属 ⇒Elephas
ゾウ類の分布
茶色がアジアゾウ、緑色がアフリカゾウ属
ゾウ(象)とは哺乳綱ゾウ目(長鼻目)に属する動物の総称である。陸棲哺乳類では最大の大きさを誇る。この項では現存するゾウ類についてのみ記述する。分類群そのものについてはゾウ目を参照。
目次
1 概要
2 生態
3 人との関わり
4 歴史
5 アフリカゾウとアジアゾウの違い
6 分類
7 ゾウにまつわる逸話
7.1 神話の中のゾウ
7.2 古代ローマとゾウ
7.3 将軍に献上されたゾウ
7.4 ゾウの墓場
8 象をつかったことわざ
9 象をイメージした音楽
10 象を描いた作品
11 関連項目
12 外部リンク
13 ギャラリー
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長い鼻、大きな耳が特徴。首が短く、立ったままでは口を地面につけることが出来ない。膝をついてしゃがむか、むしろ筋肉質の長い鼻を使って食べ物や水などを口に運ぶ。鼻を使って水を体にかけ、水浴をすることもある。この鼻は上唇と鼻に相当する部分が発達したものであり、先端にある指のような突起でピーナッツのような小さな物から、豆腐といった掴みにくい物までを器用に掴むことができる。
また嗅覚も優れており、鼻を高く掲げることで遠方より風に乗って運ばれてくる匂いを嗅ぎ取ることができる。聴覚も優れている。詳細は下記の「生態」の項を参照のこと。しかし視力は弱く、色覚も無く、外界の認識は嗅覚と聴覚によっている。
第2切歯が巨大化した「牙」を持ち、オスのアフリカゾウでは牙の長さが3.5mにまで達することもある。牙は象牙として珍重され、密猟の対象となる。巨大な板状の臼歯が上下に1本ずつの計4本しかない。自分の体重や歩くことによって足にかかる負担を少なくするために、足の骨と足の裏の間には脂肪に包まれた細胞がつまっている。
雌を中心とした群れを単位として生活し、高度な社会を作っている。巨大なため成体のゾウは襲われる事は普通無い。しかし人間をはじめ天敵が全くいないわけではない。ビルマではアジアゾウの生まれた子供の内に半分がトラの餌食になっていたという記録がある。ボツワナでは乾季獲物の半分以上がアフリカゾウ(成獣も含まれる)というライオンもいる。ライオンは群れをつくることでアジアゾウ以上に巨大で手強いアフリカゾウの群れと対峙できるのである。群れの大人のゾウたちは常に子供のゾウの周りを取り囲んでライオンなどの敵から守っている。
人間には聞こえない低周波音(人間の可聴周波数帯域は約20Hz以上なので、それ以下)を使用し会話していると言われ、その鳴き声は最大約112dBもの音圧があり(自動車のクラクション程度)、最長で約10km先まで届いた例もある。加えて、象は足を通して低周波をキャッチすることができることも最近発見された。
ゾウの足の裏は非常に繊細にできていて、そこからの刺激が耳まで伝達される。かれらはこの音を30〜40km離れたところでもキャッチすることができる。この領域はまだ研究が始められたばかりだが、雷の音をキャッチしたり、遠く離れた地域で雨が降っていると認知できるのはこのためではないかと考えられている。また足の裏はいくつものひび割れがあり、滑り止めの役割をしている。ゾウによってひび割れの模様は違う。人間でいえば指紋のようなものである。また、その巨体に似合わず足が速く、時速40キロ程度で走ることができる。
高い認知能力も持ち、人間を見分ける事も出来ると言われる。例えば(動物園等の飼育下で)、優しく接してくれた人間に対しては甘えたり挨拶したりするが、逆に(飼育下や野生の状態で)自らや仲間に危害を加えた人物に対しては非常に攻撃的になる。人々が違う言語を話しているのを聞き分けることができ、象を殺すこともあったマサイ族のことを非常に恐れる。ただし、同じマサイ族でも女性には攻撃をされないことを分かっているので、男性だけを避けようとする等々様々な逸話が伝えられる。