セリン
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この項目ではアミノ酸について記述しています。アトリ科の野鳥についてはセリン (鳥)をご覧ください。

L-セリン

一般情報
系統名(S)-2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸
略号Ser, S
分子式C3H7NO3
分子量105.09 g/mol
SMILESOCC(N)C(=O)O
CAS登録番号[56-45-1]
性質
融点222 °C(分解)
溶解性水、ギ酸に可溶
エタノールジエチルエーテルに不溶
塩酸に可溶
水への溶解度
(g/100 g)38.0 (20 ℃)
60.5 (40 ℃)
83.0 (60 ℃)
pKa2.13
9.05
等電点5.68
ファンデルワールス体積73
密度1.537 g/cm3
L体: 甘、弱い旨味を伴う(閾値 1.5 mg/mL)
D体: 甘、L体より強い
出典

セリン (serine) とはアミノ酸の1つで、ヒドロキシメチル基を持つ。Ser あるいは S の略号で表され、IUPAC命名法に従うと 2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸である。セリシン(絹糸に含まれる蛋白質の一種)の加水分解物から1865年に初めて単離され、ラテン語で絹を意味する sericum からこの名がついた。構造は1902年に明らかになった。

極性無電荷側鎖アミノ酸に分類され、グリシンなどから作り出せるため非必須アミノ酸である。糖原性を持つ。酵素の活性中心において、求核試薬として機能している場合がある。
目次

1 生合成

2 機能

3 関連項目

4 外部リンク

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生合成

生体内では、解糖系の中間体である 3-ホスホグリセリン酸から、ホスホグリセリン酸デヒドロゲナーゼ (EC 1.1.1.95) 、ホスホセリンアミノトランスフェラーゼ (EC 2.6.1.52)、ホスホセリンホスファターゼ (EC 3.1.3.3) の働きにより合成される。EC 1.1.1.95 3-phosphoglycerate + NAD+ → 3-phosphohydroxypyruvate + NADH + H+EC 2.6.1.52 3-phosphonooxypyruvate + L-glutamate → O-phosphoserine + 2-oxoglutarateEC 3.1.3.3 O-phosphoserine + H2O → serine + phosphate

グリシンと可逆的に相互変換される関係にある。


機能

プリンピリミジンシステイン、(バクテリアでは)トリプトファンなどの生合成に関与するため、代謝において重要である。

酵素の部分構造に含まれ重要な役割を果たす。キモトリプシントリプシンなど多くの酵素の活性中心に存在することが示されている。いわゆる神経ガスや殺虫剤アセチルコリンエステラーゼの活性中心のセリン残基に結合し、酵素反応を阻害することによって毒性を発揮することが知られている。神経伝達物質であるアセチルコリンがその役目を終えたあと、アセチルコリンエステラーゼがすぐに破壊して活性を失わせるが、これが作用しないと過剰のアセチルコリンが蓄積することになり、痙攣などの発作を誘発して死に至らしめる。

蛋白質の構成要素としては、側鎖のヒドロキシ基によってグリコシド結合を形成するという特徴を持つ。これは糖尿病の症状を説明する際に必要となることがある。真核生物におけるシグナル伝達の際にキナーゼによってリン酸化される3種のアミノ酸残基の1つである。リン酸化されたセリン残基はホスホセリンとよばれる。セリンプロテアーゼは典型的なタンパク質分解酵素である。


関連項目

フッ化フェニルメチルスルホニル


外部リンク

セリン - 「健康食品」の安全性・有効性情報国立健康・栄養研究所

・編・歴タンパク質を構成するアミノ酸
ヒトの必須アミノ酸トリプトファン - リシン - メチオニン - フェニルアラニン - トレオニン - バリン - イソロイシン - ロイシン - ヒスチジン
ヒトの非必須アミノ酸アラニン - アルギニン - アスパラギン - セリン - アスパラギン酸 - システイン - グルタミン - グルタミン酸 - グリシン - プロリン - チロシン


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki