スパム (spam) とは受信者の意向を無視して、無差別かつ大量に一括して送信される、電子メールを主としたメッセージのことである。
一般的認識としては、インターネット上での電子メール利用者の元に届く、事前に許可していない広告メールをスパムと呼ばれており、またこれはあまりに普遍的な現象や問題であるため、技術用語としても通用する。
目次
1 対象となるメールや別の呼び方
2 語源
3 概説
4 内容など
5 スパム業者に共通する特徴
6 アドレスの収集と有効性確認
7 法律による取り組み
8 技術的な取り組み
8.1 ブラックリスト
8.2 グレイリスト
8.3 フィルタリングソフトウェア
8.4 宛先不明のメールのリレーを受け付けないサーバ
8.5 フォールスポジティブの問題
8.6 その他
9 社会的な取り組み
10 スパムと採算性
11 広義のスパム
12 関連法令
13 脚注
14 関連項目
15 外部リンク
15.1 日本の関係機関
15.2 その他
//
これらの無差別かつ大量に一括して送信される電子メールのほとんどは広告メールで、別名「迷惑メール」「ジャンクメール (junk mail)」「バルクメール (bulk mail)」とも呼ばれ、日本国内においては総務省などの省庁が使う表現に従って「迷惑メール」と呼ぶことが多く、その大半がアダルト勧誘(ワンクリック詐欺の場合もあり、要注意)のURLが記されている。
英語では、次のように呼ばれることもある。
UCE (Unsolicited Commercial Email) - 勝手に送りつけてくる宣伝電子メール
UBE (Unsolicited Bulk Email) - 勝手に送りつけてくる大量電子メール
なお、コンピュータウイルスやワームの動作で無差別的に発信される電子メールも存在し、「ウイルスメール」と呼ばれる。このメールに添付されるファイルは、ウイルスそのものである場合が多いので、厳重な警戒が必要である。
語源は、缶詰の "SPAM" が、モンティ・パイソンの作品(スパム・スケッチ)の話数で「同じような物の繰り返し」という意味で使われてしまったことだとされている。但しスパム・スケッチは缶詰のSPAMが連呼されたのではなくSPERM(精液)が連呼されていた。
スパム・スケッチとは、とあるレストランに来店した夫婦が料理を注文しようとするとすべてのメニューにスパームが入ってた。奥さんは「スパーム抜きで!」とお願いするのだがマスターは代わりの料理としてやはり「スパーム」の入った料理しか提案しない。奥さんは怒って抗議するのだが、近くに座っていたバイキングの姿をした客たちが一斉に「スパーム・スパーム・スパーム・スパーム…」と唄いだし抗議すら無視されたという不条理コメディであった。またエンディングもSPAMの文字で溢れ、映像及び音声共に不愉快な内容だったのである。その演出が迷惑な広告メール業者の対応にソックリだとして、迷惑メール=スパムメールと呼ぶようになった。
缶詰製造元のホーメルの意見に従い、缶詰(商標)については "SPAM" と大文字で、迷惑メールについては "spam" と小文字で表記することが多い。
スパムではないメールのことを、スパムに準えて"ham"(ハム)と表現することが多い。多くのアンチスパムソフトウエアでhamという表現が採用されている。
その他の説として発音が酷似している英語の"sperm"(精液)が語源とするものがある。清潔感に欠ける語源のため、スパムメールとの言い方を避ける人も少なくない。
電子メールはインターネットが商業化する以前の、利用者の善意が比較的期待できた時代に発達してきたものである。そのため、送信者の身元特定や送信サーバの使用制限などが不十分であるなどと言った問題点が残されている。これが、今日のスパム氾濫の遠因と言える。
宣伝目的のスパムは、以前から見られたダイレクトメールの電子メール版であると考えることができる。