スパゲッティ(イタリア語:Spaghetti)は、イタリア料理で使われる麺類であるパスタのひとつで、紐のように細長いものをいう。スパゲティやスパゲティーと表記される場合もある。日本におけるパスタの代表的存在であり、「パスタとスパゲッティは同じものである」とか「パスタとスパゲッティは異なるものである」という誤解も見受けられる。
目次
1 スパゲッティの起源
2 スパゲッティの種類
3 スパゲッティを使った日本の料理
3.1 スプーンとフォーク
3.2 和風スパゲッティ
3.3 日本におけるスパゲッティの料理法の種類
4 スパゲッティに関する俗語
5 関連項目
6 脚注
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現在までに発見されたヨーロッパで最も古いパスタの遺物は、チェルヴェーテリで紀元前4世紀のエトルリア人の墓から出土したものである。最も古い麺類の遺物は、中国青海省民和県の喇家遺跡で見つかったおよそ4000年前のものであり、麺類という意味ではイタリアよりも中国の方が起源が古い可能性が高い[1]。マルコ・ポーロが中国から麺類を伝え、イタリアでスパゲッティが作られた逸話が語られる場合があるが、これは歴史的事実に基づかない俗説である。
スパゲッティの語源は、紐 (spago) から派生した、細い紐と言う意味のスパゲット (spaghetto) である。意味どおり小麦粉を使ったひも状のパスタで、断面が円形で、太さは2mm弱のものを指す。ちなみに、少し太い物(2mm強)をスパゲットーニ、少し細い物(1.6mm前後)をスパゲッティーニ (spaghettini)、さらに細い物をフェデリーニ (fedelini)、1.2mm未満の物をヴェルミチェッリ (vermicelli) またはカペッリーニ (capellini) と言い分ける。なお、ヴェルミチェッリは英語読みでバーミセリーと呼ぶこともある。
小麦粉と塩の他に、イカスミや唐辛子、ホウレンソウを練り込んだスパゲッティもあり、乾麺として市販もされている。
乾燥させて市販されているスパゲッティの多くは、ゆでるのに7分以上かかるので、乾燥させずにレトルトパックにした商品もある。また、レトルトパックを使って、カップで調理できるようにしたインスタントスパゲッティも近年売り上げを伸ばしている。
日本では、占領期にアメリカ軍兵士に供されたことから知られるようにった。1960年代後半ころには、広く料理されるようになり、家庭でもよく食べられるようになった。ただ、1980年代中盤くらいまでは、日本においてスパゲッティといえば、ミートソースとナポリタンが双璧をなしていた。イタリア料理の専門店も少なく、外食としては洋食屋や喫茶店などで食べられることが多かった。麺を茹でおきしておき、注文に合わせて味付けしながら油で炒める方法が一般的であった(こうした「日本におけるスパゲティ」について、伊丹十三は、スノビズム溢れるエッセイ集「女たちよ!」(1968年)において、「スパゲティは断じて、炒めうどんではない」と強い嫌悪感を示している)。バブル経済下における「イタメシブーム」が火付け役となって様々なスパゲッティが登場することとなり、本場イタリア風のものが多く登場し、また日本独特の素材と和える方法があみ出された。
また、スパゲッティの上にシーザーサラダなどを敷き、ドレッシングをかけて食べるスパゲッティサラダや、キュウリ・タマネギ・ハムなどと一緒にマヨネーズで和えてサラダ風にするものもある。両者とも、コンビニエンスストアやデパ地下、食料品店に並ぶことが多い。主食としてより、サイドディッシュとしての意味合いが強い。定食や弁当の付け合わせとして、マヨネーズなどで簡単な味付けがなされたスパゲッティが用いられることもある。
スプーンとフォークを用いた食べ方は米国の一部では正式とされるが、欧州やそのほかの地域では単にフォークのみで食べることが多い(日本でも、バブル期に専門店が増えると、スプーンを使って食べるのは正式なマナーか否かで論争が起きた。細野不二彦の漫画「ママ」でこれについて主人公が持論を述べるシーンがある)。また、アジアでは箸で食べることも多い。イタリアでの伝統的な食べ方では、フォークのみを使い、巻き取って食べる(子供向けや、イタリアでも地方(南部)では、スプーンも添えられることがある)。