スパイダーマン
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「スパイダーマン」のその他の用法については「スパイダーマン (曖昧さ回避)」をご覧ください。

スパイダーマン?

出版の情報
出版者マーベル・コミック
クリエイタースタン・リー(ライター)
スティーブ・ディッコ(アーティスト)
作中の情報
本名ピーター・ベンジャミン・パーカー
所属チームアベンジャーズ
デイリービューグル
フューチャー・ファウンデーション
ニューアベンジャーズ
ジーン・グレイ高等学校
能力超人的な反射神経、敏捷性、平衡感覚[1]
片手で25トン以上の物体を持ち上げ、全力ならば数千トンの高層ビルを持ち上げる怪力[2]
マッハ2?8クラスの速さで走る長距離のスピード[3]
クイックシルバーに攻撃を当てるという瞬間的な光速直下レベルのスピード[4]
分子境界層分子間力を意思で操作してほとんどの無機化合物と指先を吸着させる能力
IQ250以上[5]
「スパイダーセンス」による危機察知能力
手首からの「クモの糸」を発射するウェブシューター等を発明する技術
III度熱傷が数時間で治る自然治癒力[6]

スパイダーマン(: Spider-Man)は、マーベル・コミックが出版するアメリカンコミックおよび、作品内に登場するスーパーヒーローの名称。考案者はスタン・リー(原作)とスティーヴ・ディッコ(作画)。
概要スパイダーマンが描かれたJR桜島線USJ行きのラッピング車両

クモをモチーフにしたスーパーヒーローで、スタン・リー原作、スティーブ・ディッコ作画の『Amazing Fantasy』#15(1962年8月)にて初登場。「Spidey(スパイディ)」、「Friendly Neighborhood(親愛なる隣人)」、「Web head(ウェブヘッド)」、「Web slinger(ウェブスリンガー)」などのニックネームを持つ。キャッチフレーズは「Your Friendly Neighborhood Spider-Man(あなたの親愛なる隣人スパイダーマン)」。

リーとディッコは制作にあたり、主人公を幼い頃に両親を失った孤児として設定。それとともにコスチュームを着て犯罪者と戦うスーパーヒーローでありながら、ティーンエイジャーならではの悩みを抱える普遍的な若者として描写されていることがスパイダーマンの特徴であった。1960年代のスーパーヒーローコミックにおいて、ティーンエイジャーの役割はあくまでヒーローのサイドキックであったが、スパイダーマンシリーズはこの風潮を破りティーンエイジャーを主人公とすることによって、スパイダーマン=ピーター・パーカーという高校生の背後にある正体と拒絶・過ち・孤独・自己強迫観念などを描き、特に若い読者の共感を得ることとなった[7]

また、バッキーロビンなどヒーローのサイドキックを担った従来のティーンエイジャーのキャラクターとは異なり、ヒーロー活動におけるメンター(指導者、助言者)を持たないことも特徴となる。スパイダーマンは、自らの過ちによって伯父の死を招いたことをきっかけにスーパーヒーローとして人生を歩むこととなり、「With great power comes great responsibility.(大いなる力には、大いなる責任が伴う)」という言葉を教訓に成長していく。

商業的に成功し高い人気を獲得したスーパーヒーローであり[8]、マーベルの主力キャラクターであると同時に、同社のマスコットとして様々なメディアにも登場。アニメーションや実写映画版、テレビシリーズ、新聞のコミックストリップなど様々なメディア展開がされている。2011年5月にIGNが発表した「Top 100 Comic Book Heroes」ではスーパーマンバットマンに次ぐ第3位となった[9]
キャラクター
主人公
ピーター・ベンジャミン・パーカー / スパイダーマン(Peter Benjamin Parker / Spider-Man

ミッドタウンに住む青年。幼い頃に両親を失い、父方の伯父夫婦であるベンとメイに育てられる。ベンが亡くなった後はメイと2人で暮らしていた。高校生の時、研究所に見学で訪れたピーターはそこで放射能を浴びたクモに刺されてしまい、壁に貼り付くなどクモ由来の超能力を得る。ピーターはクモ糸を発射する機械「ウェブ・シューター」とクモをイメージした赤と青のコスチュームを作り、それを身につけて自ら「スパイダーマン」と名乗りテレビに出演して人気者となった。ある日、テレビ出演を終えたピーターの前に強盗が現れるも、疲れていたピーターはそれを見逃す。憤り問い詰める警察官に対し、ピーターは「自分の仕事じゃない」と突き放すのだった[† 1]。だがその後、家に押し入った強盗にベンが殺害され、復讐を誓って犯人を追うも犯人の正体はかつてピーターが見逃した強盗であったことが明らかになる。自身の驕りこそがベンの死を招いたと思い知らされたピーターは「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉[† 2]を胸に、自分の力を人々の為に使う事を誓う。
ピーターの家族・知人
メリー・ジェーン・ワトソン(Mary Jane Watson)
通称MJ。ピーターが想いを寄せている女性で、多くの作品でメインヒロインとして登場する。

映画『スパイダーマン:ホームカミング』では本名がミシェル・ジョーンズと改められ、次作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』よりメインヒロインとなる。

グウェンドリン・“グウェン”・ステーシー(Gwendolyn "Gwen" Stacy)
ピーターの初めての女性[10]で、3人目のガールフレンド[11]。グリーン・ゴブリンによって殺されてしまい、彼女の死はピーターの心に深い傷を残すことになった。原作者のスタン・リーは当初、彼女をピーターのパートナーにするつもりだったが、休暇中に脚本の代役を頼んだゲリー・コンウェイが殺してしまい、内外に大きな衝撃を与えた[12]。2015年のクロスオーバー『スパイダーバース』では、多数のパラレルワールドから参戦するスパイダーマンの中に「ピーター・パーカーではなくグウェン・ステーシーが蜘蛛のパワーを得てスパイダーウーマンになった世界」のグウェンが登場。一度限りの使い捨てキャラクターではなく、その後も独立誌「スパイダーグウェン」が創刊されるほどの人気を得て定着している。

『アルティメット スパイダーマン』では、カーネイジに殺されている。

映画『スパイダーマン3』では、エディ・ブロックのガールフレンドとして登場、彼女がピーターに靡いたことがエディをヴェノムへ導くきっかけの1つとなった。

映画『アメイジング・スパイダーマン』ではメインヒロインとして登場。ピーターのガールフレンドで、オズコープ社のチーフインターン。

アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』では「スパイダーグウェン」として登場。

ハリー・オズボーン / グリーンゴブリン(Harry Osborn / Green Goblin)
ピーターの親友。父の死後、オズコープの社長になる。ストレスが重なり、二代目グリーンゴブリンと化した。父の敵であるピーター=スパイダーマンと対立したが、最後はピーターを助け、ヴェノムによって刺殺されてしまう『One More Day』のメフィストによる歴史改変で彼の死は起こらなかったことになり、スパイダーマンの正体が隠されたことによってピーターの親友となった。父親とは対立している。

『アルティメット スパイダーマン』ではホブゴブリンとなる。

ユージン・“フラッシュ”・トンプソン / エージェント・ヴェノム(Flash Thompson / Agent Venom)
ピーターの同級生。アメリカンフットボール部のスター選手でジョック。スパイダーマンのファンであり、ファンクラブも作っている。学生時代はピーターをいじめていたが後に和解し良き友人となる。教師、米軍兵士を経て「エージェント・ヴェノム」となる。現在は両足を失っている。
ケニー・マクファーレン(Kenny McFarlane
通称・キングコング。スパイダーマンが賞金稼ぎだった頃にファンになる。超人的な力を手に入れた事で高慢になっていたピーターは家族と喧嘩し、キングコングを頼って泊めて貰った。


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