ストリートチルドレン (street child、もしくはstreet kid) は、都市の路頭で生活している子供(児童)。street urchin、浮浪児という表現が使われることもある。路上でかたまって寝るストリートチルドレン
こういった苛酷な環境にいる子供らの死亡率の高さは、大きな社会問題ともなる。
米国ニューヨーク州Mulberry Street( ⇒Jacob Riis,1890年)
目次
1 概要
2 社会とストリートチルドレン
3 深刻な地域
3.1 ラテンアメリカ
3.1.1 参考文献
3.2 ルーマニアの問題
3.3 カンボジア
3.3.1 プノンペン ストゥンミーンチェイ郡にあるゴミ山
3.3.2 ドラッグ問題
3.3.3 HIV 問題
3.4 北朝鮮のコッチェビ
3.5 インドの問題
4 救援活動
5 関連項目
6 外部リンク
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これらの子供は、特に親や成人によって養育、保護されることなく、路頭で睡眠をとり、家を持たないものを言う。なおstreet urchin は、直訳すれば「路頭の悪ガキ」といったような意味合いであるが、その子供が、たとえ必要であるからとはいえ無作法な振る舞いをし、行儀が悪いといったニュアンスを含めたものである。
これは子供たちが、他人からの保護も無く独力で生活する上で、しばしば犯罪行為に手を染めたり、あるいは自身の危険を顧みずに道路上にまで飛び出していって物売りをする、または生活苦から児童売春といった行為にまで及ばなければならないといった面で、社会問題となる傾向を含むためである。
評価は専門家により違いはあるが、街頭で家を持たず生活している子供の数は、世界中で1億、あるいは1億5千万人くらいいるといわれている。
ある程度温暖な地域では、路上で生活していても、とりあえず凍死(低体温症)する危険は無いが、衛生的では無いことから、伝染病への感染といった危険が伴う。また寒冷な地域では、冬季の夜間が氷点下となるような地域では、少しでも暖かい所を求めて、下水道などに集団で住み着くこともある。当然ながら、これらの衛生環境は劣悪であり、病気や下水道内は汚水の発酵で多少は暖かいものの酸素がそれらの汚水の発酵に消費されたりメタンなどのガスが溜まっているため酸素欠乏症になるなどして、命を落とす危険も伴う。
ストリートチルドレンは、多くの大都市、特に発展途上国により多く存在し、その背景には児童虐待やネグレクト、搾取(児童労働)などがある場合も多い。これらでは、古い社会では子を多く成すほど労働力として使用できるという目論見から、親が無計画に子を作った結果であったり、あるいは社会的に貧困が進みすぎて、避妊にまで手が廻らないという事情も見られる。これらストリートチルドレンは、家族が居る場合でも路上で生活しながら物売りをするなどして、その少ない稼ぎを家に入れている場合も見られる。
ただ、ストリートチルドレンの増加は発展途上国で社会問題化している地域も多く、中には治安悪化や地域環境の劣悪さを目立たせる要素ともなっており、また長い間着たままとなる着衣が臭うといったような不快感を与える場合もある。極端な場合には地元の商店によって雇われた「街頭浄化部隊」("clean up squads")に「店の前にたむろされると迷惑だから」といった理由だけで、殺害されたりするといったケースもある。
子供たちが自分たちの家を捨てた理由は様々だが、平均して以下のような理由が考えられる。まず極端な貧困、深刻な家族内のいさかい、虐待、そしてネグレクト(育児放棄)、あるいは親のアルコール飲料や薬物などへの中毒(依存症)に絡んだ家庭崩壊が挙げられる。また街頭の暮らしの自由さへの憧れ、その暮らしの方が現状よりも多少はましに思われる場合など。要約すれば、子供たちは、自宅よりも通りで暮らす方によりましなチャンスを見出したというわけである。
アフリカでは、内戦に拠る社会情勢の混乱や、増大しつつあるのはエイズによる問題である。ロシアやモンゴルでは、ストリートチルドレンは、厳冬期には放置された下水道の中にそのねぐらを見つけている。北朝鮮においても、コッチェビと呼ばれるストリートチルドレンの問題がある。
ラテンアメリカでは、よくあるケースは自分たちの子供に食べさせるだけの経済力のない貧困家庭で、養育放棄されたというものである。
カンデラリア(Candelaria) 教会虐殺事件 - 1993年7月23日、リオデジャネイロ中心部のカンデラリア教会前の広場で寝ていた少年70人が銃撃を受け、8人が死亡。