スタンダードチャータード銀行(すたんだーどちゃーたーどぎんこう、Standard Chartered Bank、中国語名は渣打銀行、英語略称SCB、あるいはStanChart LSE: ⇒STAN)は、ロンドンに本拠を置く世界的な銀行金融グループである。香港ドル発券銀行の一つ。
目次
1 概要
2 マネー・ロンダリング事件
3 沿革
4 外部リンク
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世界第5位に位置づけられる同行は、特に新興地域において主導的な役割を担っている。イギリスでの顧客は少なく、アジア太平洋地域、ヨーロッパ地域、アフリカ地域での業務がそれぞれ、65%、25%、10%を占める。中でも香港は、2004年には収益の30%を挙げるなど最も重要な活動拠点となっている。とはいえ、ロンドン証券取引所上場の巨大なイギリス企業である点に変わりなく、同国上位企業の株価指数であるFTSE100でも20?30位以内に位置づけられている。
2006年の時点で、アジア、アフリカ、南北アメリカ、ヨーロッパの計50か国において1200拠点を数え、従業員数は89か国、約44000名に上る。世界各国100万人の視覚障害者を対象とした視力回復プログラムを実施。また、ナイロビ、シンガポール、ボンベイ、香港などの都市でマラソンレース開催を支援している。
2004年2月20日、スタンダード・チャータード銀行東京支店は、指定暴力団山口組旧五菱(ごりょう)会系のヤミ金融グループによるマネー・ロンダリング事件で、組織犯罪処罰法で義務づけられた疑わしい取引の届け出をしなかったなどとして、最低1年の業務の一部停止を含む行政処分を受けた。
金融庁によると、同支店は2003年2月から7月にかけて、複数の人物から頻繁に大量の割引金融債の持ち込みを受け、換金を求められた際、顧客の本人確認や金融庁への届け出を怠った。
処分は、銀行法に基づき、有価証券の保護預かり業務の新規取引受託を2004年2月27日から停止するよう命令された。 また、本人確認法と銀行法に基づき、法令順守を徹底するための業務改善を命令された。これを受け、財務省は27日から停止命令が解除されるまでの間、同支店を国債などの入札から除外することを決めた。
⇒http://www.fsa.go.jp/news/newsj/15/ginkou/f-20040220-2.html
スタンダードチャータード銀行は1969年、イギリスの海外銀行である英領南アフリカスタンダード銀行とインド・オーストラリア・中国チャータード銀行との合併により、設立された。
スタンダード銀行
スタンダード銀行は1862年、スコットランド人ジョン・パターソンらにより設立。翌年、南アフリカのポートエリザベスに店舗を開設。1890年代から1910年代にかけてアフリカ全土に支店網を広げたが、中には業務遂行が困難となり閉鎖された支店もあった。それでも1950年代半ばには、アフリカで約600拠点を数えるまでになる。さらに1965年、英領西アフリカ銀行との合併により、ナイジェリア、ガーナ、シエラレオネ、カメルーン、ガンビアへも支店網を広げた。
チャータード銀行
チャータード銀行は1853年、ビクトリア女王からのジェームズ・ウィルソンへの特許状交付に基づき設立。1858年、最初の支店をカルカッタとボンベイに開設したのに引き続き、上海にも進出。翌年には香港に支店、シンガポールに出張所を開設。1862年以降は、香港での紙幣発行銀行となる。1860年代から1900年代にかけてアジア全土へ支店網を広げる中、1880年、横浜に出張所を開設。1900年代初頭には、ニューヨークでの営業許可を得た最初の外国銀行となる。1957年、イースタン銀行を買収し、イエメン、バーレーン、レバノン、キプロス、カタール、アラブ首長国連邦へも支店網を広げた。
スタンダードチャータード銀行
1969年、上記2行の合併により誕生。ホッジ・グループ及びウォレス・ブラザーズ・グループの買収に引き続き、ヨーロッパのほか、アルゼンチン、カナダ、パナマ、ネパール、アメリカにも新たな支店を開設。さらに、アメリカの銀行3行を買収。なかでも、カルフォルニア・ユニオン銀行の買収は、ブラジルおよびベネズエラ進出の契機となった。1980年代末、イギリスのロイド銀行がスタンダードチャータード銀行に対して敵対的買収を仕掛けたものの、失敗に終わり、同行は独立を保つ。1990年以降、ベトナム(1990年)、カンボジアおよびイラン(1992年)、タンザニア(1993年)、ミャンマー(1995年)へ進出するなど、さらなる拡大を図る。2005年、香港上海銀行に入札で競り勝ち韓国第一銀行(現在のSC第一銀行)を買収。2006年には、パキスタンユニオン銀行の81%の株式を取得と発表された。また2007年7月2日に、中華民国・新竹市に本社のある新竹国際商業銀行を買収、同国内での商号を渣打国際商業銀行として、同国内の既存店舗3店が加わった。