シックハウス症候群
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ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。

シックハウス症候群(シックハウスしょうこうぐん)は、建築用語・または症候のひとつ。新築の住居などで起こる、倦怠感めまい頭痛湿疹・のどの痛み・呼吸器疾患などの症状があらわれる体調不良の呼び名。

海外ではSick building syndrome(シックビルディング症候群)と呼ばれるが、日本ではオフィスビル病院等の住居以外の建築物で起きるものを特にシックビル症候群と呼んでいる。また、最近になって新品の自動車でも同様の症状が報告されており、シックカー症候群としてマスメディア等で取り上げられている。
目次

1 概要

2 法規制の経緯

2.1 シックハウス対策のための法規制


3 省エネ政策による高気密化の促進とシックハウス対策の重要性

4 特定建築物での対応

5 脚注

6 関連項目

7 外部リンク

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概要

住宅に由来する様々な健康傷害の総称であり、単一の疾患を表す訳ではない。主として住宅の空気質に関する問題が原因として発生する体調不良を指す場合が多い。その場合は、何らか理由で住宅内の空気が汚染された結果、その空気を居住者が吸引することによって発生するとされている。

汚染源の一つとしては、家屋など建物の建設や家具製造の際に利用される接着剤や塗料などに含まれる有機溶剤や、木材昆虫シロアリといった生物からの食害から守る防腐剤、またはそれに類する揮発性有機化合物 (Volatile Organic Compounds, VOC) があるとされ、国内では1990年代より対策が進められてきた。また、化学物質だけではなく、カビや微生物による空気汚染も原因となりうる。

厚生労働省は、シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会を設置し、住宅内の空気質調査を元に住宅内に多く見られた物質を中心として、物質の人体に対する影響を考慮して13種類の揮発性有機化合物について、濃度指針値を示している。


厚生労働省による濃度指針値のある物質

ホルムアルデヒド

アセトアルデヒド

トルエン

キシレン

エチルベンゼン

スチレン

パラジクロロベンゼン

クロルピリホス

テトラデカン

フタル酸ジ-n-ブチル

フタル酸ジ-2-エチルヘキシル

ダイアジノン

フェノブカルブ

これらの物質の指針値を超過した場合に直ぐにシックハウス症候群を発症するわけではないことに注意すべきである。

近年の住宅が特に、冷暖房効率を向上させるため、気密性に優れている事から換気が不十分になりやすいとされ[1]、また昭和30年前後から始まった高度経済成長期の住宅建材の大量需要に併せて木目を紙に印刷して木材のように見せるプリント合板に代表される新建材等が盛んに現代建築に用いられ、これらが既に欠く事が出来ない要素であるために、1990年代より室内空気の汚染が問題視されるようになってきた。

1980年代には、既にシックハウスに該当すると思われる症例も報告されていたが、この頃には原因不明とされ、自宅療養などで更に症状が悪化するなどのケースもあった模様である。また同種の問題が新築・改築のビルやマンション、また病院などでも起きていたケースも報告されている。シックハウス症候群の問題は、生活の基礎となる住宅が原因であるため、という大きな買い物をした人にとっては深刻な問題となりやすい。

原因物質を減らすためには、充分な換気や建築材料等の制限が必要である。近年では、法的な規制もあり、原因物質を含まない建材や接着剤・塗料も開発・発売され、建築業界でも積極的にこれらの製品を取り入れている。また、換気設備が設置されている場合にはそれを運転しておくことが望ましい。 また、カビや微生物による発症も考えられるため、注意が必要である。日常生活で使われる殺虫剤や香料等が原因となる場合もある。


法規制の経緯


シックハウス対策のための法規制

2002年 建築物における衛生的環境の確保に関する法律の改正により、特定建築物における新築や大きな模様替等が行われた後、最初に到来する6月?9月(気温が高い時期)に、ホルムアルデヒドの測定及び対策が義務づけられた。


2003年 建築基準法の改正により
建築材料をホルムアルデヒドの発散速度によって区分し使用を制限

換気設備設置の義務付け

天井裏等の建材の制限

クロルピリホス(防蟻剤)使用建材の制限

などが定められた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki