シェアードソース(Shared Source)は、コンピュータプログラムのソースコードを個人あるいは組織が共有するためのマイクロソフトによるフレームワークである。マイクロソフトのシェアードソースイニシアティブの活動範囲は、技術やライセンスなども含む。その対象物の多くは誰でもダウンロード可能な状況に置かれるが、特定のコミュニティの要求に合わせて調整されているものもある。それらのプログラムには満たすべき適格基準が存在する。
対象物に関連づけられるライセンスは、ソースコードの閲覧のみが許されるものや、 商用・非商用を問わず変更および再配布が可能なものまで、さまざまなものが存在する。
目次
1 シェアードソースの利点
2 主要なシェアードソースプログラム
2.1 エンタープライズソースライセンシングプログラム (ESLP)
2.2 Windowsアカデミックプログラム
2.3 シェアードソース共通言語基盤
2.4 Windows Installer XML (WiX)
2.5 ASP.NET AJAX Control Toolkit
3 主要なシェアードソースライセンス
4 関連項目
5 外部リンク
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シェアードソースは他のプロプライエタリライセンスに比べ、多くの利点をエンドユーザにもたらす。その内の一つは、補助システムを開発するためにソースコードの閲覧をすることができることである。例えばオペレーティングシステムの重要な部分のソースコードを参照することで、アプリケーション開発者がプログラムの安定性や整合性を保つことの助けとなる。また、セキュリティの観点からソースコードのレビューや検査を促すことにもなる。
シェアードソースは権利保持者にも利益をもたらす。一般に著作者の権利を任意に放棄するオープンソースライセンスと比べて、対象製品に対してより密な制御が可能である。プロプライエタリソフトウェアの開発に慣れた会社の視点から観ると、移行が比較的容易であるため、完全なオープンソースへの中間ステップとして位置づけることもできる。
エンタープライズソースライセンシングプログラム (ESLP)
マイクロソフトは、企業顧客や行政機関がMicrosoft Windowsのソースコードの一部にアクセスすることのできる権限を与えている。このプログラムで適用されているライセンスはシェアードソースライセンスの中でももっとも厳しい部類で、ソースコードの変更を一切認めていない。
このプログラムは、Windowsカーネルのソースコードや技術を世界中の大学が授業や研究で使用できるようにするためのプログラムである。
広く配布された最初のシェアードソースプログラムはシェアードソース共通言語基盤である。これは、共通言語基盤のシェアードソースライセンスでの実装である。このライセンスではソースコードの非商用の変更と再配布を、元のライセンスかそれを包含したものを適用する限りにおいて、認めている。
シェアードソース共通言語基盤はフリーソフトウェア財団の提唱するフリーソフトウェアでもなければ、Open Source Initiativeの提唱するオープンソースでもない。
WiXとはWindowsにおけるインストールパッケージをXMLから構築できるようにするためのツールセットである。SourceForge.netでリリースされた最初のシェアードソースソフトウェアであり、Common Public License (CPL)が適用されている。
これは、ウェブサイトの操作性を容易に向上させるための、AJAX技術を使用したツールキットである。これはMicrosoft Public License (Ms-PL)が適用されており、マイクロソフトの開発者向けコミュニティであるCodePlexからアクセスできる ⇒[1]。
与えられる権利に、いくつかの種類があり、以下のように分けられている。
Microsoft Public License (Ms-PL) (当初Microsoft Permissive Licenseと呼ばれていた、もっとも制限の緩やかなライセンス)
Microsoft Community License (Ms-CL) (コラボレーションによる開発向けライセンス)
Microsoft Reference License (Ms-RL) (ソースコードの参照だけが許される、もっとも制限の強いライセンス)