シアル化糖鎖抗原KL-6
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シアル化糖鎖抗原KL-6(シアルかとうさこうげんケーエルシックス、Sialylated carbohydrate antigen KL-6)は、MUC1上に存在しているシアル化糖鎖抗原の1つである。(なお、MUC1とはムチンの1種であり上皮細胞系に発現する膜貫通型の糖蛋白である。)

1985年に広島大学の河野修興らによりヒト肺腺癌由来細胞株 (VMRC-LCR) をマウスに免疫する事で数種類のモノクローナル抗体が作成された。シアル化糖鎖抗原KL-6はその6番目の抗体である。
目次

1 臨床検査的意義

2 基準値

3 異常値

4 名前の由来

5 関連項目

6 脚注

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臨床検査的意義

KL-6は、間質性肺炎に特異度が高い検査値であり、間質性肺炎を診断する目的で臨床応用されている。また、活動性のある間質性肺炎では有意に高くなるので、間質性肺炎の活動性を測る視標としても意義がある。

人体では、KL-6はI型肺胞上皮細胞には発現せず、II型肺胞上皮細胞・呼吸細気管支上皮細胞・気管支腺細胞に発現している。間質性肺炎ではII型肺胞上皮細胞の過形成のためKL-6の発現量は多くなる。

正常肺でもKL-6は肺胞被覆液中に少量存在しているが、間質性肺炎ではII型肺胞上皮細胞の過形成のため肺胞被覆液での濃度が上昇する。また、炎症が起こっている事により血管透過性が向上し、肺胞被覆液中のKL-6は容易に血中に移行するため、間質性肺炎では血中のKL-6が上昇する。

KL-6, SP-A, SP-D, MCP-1は、肺間質の傷害を評価するうえで用いられるが、KL-6がもっとも感度・特異度にすぐれていたとの報告もある。(KL-6の感度93.9%, 特異度 96.3%)[1]


基準値

500U/ml以下


異常値

間質性肺炎肺線維症過敏性肺臓炎で有意に高値を示す。


名前の由来

KLの名前の由来は肺癌を意味するドイツ語のKrebs von den Lungenである。臨床検査項目としては、KL-6と呼ばれている。


関連項目

間質性肺炎

肺線維症

過敏性肺臓炎


脚注^ Am J Respir Crit Care Med. 2002 165(3):378-81.
カテゴリ: 血液検査 | 生体物質 | 糖類

更新日時:2008年10月29日(水)16:13
取得日時:2008/11/12 04:17


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki