サーバあるいはサーバー(英:Server)とは、クライアントからの要求(リクエスト)に対して、何らかのサービスを提供するシステムのことであり、コンピュータネットワークにおける、分散処理の片側である。
「ソフトウェアとしてのサーバ」、「ハードウェアとしてのサーバ」、及び、これら両方をあわせた「システムとしてのサーバ」がある。
「ソフトウェアのサーバ」は、サーバ機能を持ったソフトウェアの総称だが、独自開発の他、用途に応じ各種のソフトウェア・パッケージが存在する。ただし、サーバとクライアントは必ずしも違うコンピュータにあるとは限らず、同一のコンピュータにサーバプロセス(機能)とクライアントプロセス(機能)が稼動することもある。
「ハードウェアのサーバ」は、サーバ機能を搭載できるコンピュータの総称だが、実際には専用ハードウェア機器もあり、また主にUNIXやWindowsを搭載した、業務用の高性能・高信頼性のコンピュータを総称している場合が多い。
なおサーバとサーバーの表記揺れに関しては#名称についても参照。
目次
1 概要
2 ソフトウェアとしてのサーバ
2.1 クライアントサーバモデル
2.2 サーバアプリケーション
2.3 サーバ用ソフトウェアの特徴
2.4 サーバ用OSの例
2.5 サーバ機能を提供するソフトウェアの例
3 ハードウェアとしてのサーバ
3.1 種類
3.2 個人向けコンピュータと比較した場合の主な相違点
3.3 用途・設計方式による違い
3.4 筐体の形状による違い
4 名称について
5 関連項目
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サーバ(サーバー)とは、本来はソフトウェアまたはコンピュータ間の役割分担の片側の名称である。
クライアント側(ソフトウェアまたはコンピュータ)からの要求(リクエスト)を受けて、何らかのサービスを提供する側(ソフトウェアまたはコンピュータ)がサーバである。
何らかのサービスとは、ファイルサーバのように保管している情報を提供するもの、プリントサーバのようにプリンタへの印刷経路やスプール機能を提供するもの、インターネット販売のように在庫管理や配送手配や代金引き落としなど(提携している別会社を含め)他のシステムと連携するものなど、さまざまである。
古典的なメインフレーム(汎用機)やオフィスコンピュータに代表される集中処理では、処理の大半は中央の「ホスト」側で行われ、「端末」(ターミナル)側では最低限の画面制御(入力チェック、描画等)しか担当しなかった。
1990年代より、ワークステーションやパーソナルコンピュータの性能向上・低価格化に伴い、分散処理の一形態として、処理の多くを「クライアント」で行い、「サーバはクライアントからの要求を処理する(のみ)」という役割分担が広く普及した。クライアントサーバモデル全盛期には「集中処理は時代遅れであり、今後は全てクライアントサーバになる」との論調が多かったが、クライアント側の運用管理(バージョン管理、トラブル対応、容量管理、バックアップなど)の手間・コストの増大と、2000年代にはインターネットの普及による集中処理の再評価が発生した。
ソフトウェアおよびコンピュータとしてのサーバは、集中処理における各種サーバ機能側(クライアントはブラウザ程度)も兼ねて、今後も進化していくと思われる。
詳細はクライアントサーバモデルを参照
サーバ(情報提供者)とは、クライアント(情報利用者)と対で使用される名称である。
複数のコンピュータがネットワーク接続された環境、すなわちコンピュータネットワーク上で、各々のコンピュータが同じ内容の情報資源(データ)を参照したいことがある。このような場合、そのデータを各コンピュータにコピーしていては、記憶領域や保守などの面で多大な無駄が生じる。
クライアント・サーバ・モデルはこれを解決する手段で、特定のコンピュータ(サーバ)が情報やその処理作業を集中的に管理することで、ネットワーク全体での記憶領域を最小限にとどめると共に、共有される情報の同期等の手間を省き、情報伝達や保守の効率を高めるものである。他のコンピュータはクライアントとして稼動し、必要に応じてサーバからサービスを受けとる。
クライアント・サーバ・モデルは、コンピュータを単位としたものだけではなく、アプリケーションやプロセスを単位として捉えられることもある。
クライアント・サーバ・モデル/型/システム/コンピューティングなどとも言う。