サルモーネウス(Salmoneus、Σαλμωνευ?)は、ギリシア神話の登場人物である。
アイオロスとエナレテーの子で、クレーテウス、シーシュポス、アタマース、ペリエーレースらと兄弟。妻アルキディケーとの間に、1女テューローがいる。後にシデーローを後妻に迎えた。
サルモーネウスはもともとテッサリアに住んでいて、後にエーリスにサルモーネーという町を建設して移住した。しかしサルモーネウスは自らゼウスと称し、ゼウスに捧げる供物を自分に捧げるよう命じた。さらに戦車で青銅の釜を引いて走って、その音を雷鳴だといった。また火のついた松明を天に投じて雷だといい、人々の中に投じた。こうした涜神行為のためゼウスはサルモーネウスを雷撃で撃ち、さらに町と住人を滅ぼした。
またサルモーネウスはシーシュポスと仲が悪かったという話もある(ヒュギーヌス、60)。
神話学者アレグザンダー・クラップや、詩人ロバート・グレーヴスはサルモーネウスの真似事は雨乞いの呪術であったと解釈している。
参考文献
アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)
高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)
ロバート・グレーヴス『ギリシア神話 (上)』高杉一郎訳、紀伊国屋書店(1962年)
小島瓔禮編『人・他界・馬』、東京美術(1991年)
カテゴリ: ギリシア神話の人物
更新日時:2008年3月18日(火)13:25
取得日時:2008/09/17 20:45