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サッポー、或はプサッポー、サッフォー(希・アッティカギリシア語 Σαπφ?, Sappho, アイオリスギリシア語 Ψ?πφα, Psappha、紀元前7世紀末-紀元前6世紀初)は、古代ギリシアの女性閨秀詩人であり、古代ギリシア史上最も著名な女流詩人でもある。彼女以前には存在しなかった、情熱的で官能的な作風で一世を画した。また個人の心情を、繊細なリリシズムの旋律でうたい、近現代の個人主義思想の先駆者でもある。
生前から詩人として著名であり、シチリア島のシュラクサイを訪れたときにはその記念として彫像が立てられたほどである。またプラトンはサッポーの詩を高く評価し、サッポーを「十番目のムーサ」とも呼んでいる。
サッポーの夫は富裕で、かつ政治的な活動を好んで行った。そのためサッポーは夫とともに各地に頻繁に旅行した。またサッポーはある種の学校を作り、未婚の娘たちを生徒として、文芸を始めとする教育を行った。サッポーの詩のうち大部分は、その生徒のために書かれたものである。
サッポーの作品には5脚の3行と2脚の1行からなる四行詩が多く、この形式はサッポー詩体として知られる。またその詩の内容は好んで恋愛を主題とする。古来サッポーの作として著名なものに「アプロディテへの讃歌」がある。
恋愛詩人としてのサッポーは古代ローマ時代にもよく知られ、オウィディウスは抒情詩「愛について」の中で「いまやサッポーの名はあらゆる国々に知られている」(Ars Amatoria, 第28行)と述べている。
その一方で後世にはサッポーの作品は頽廃的であるとみなされ、さまざまな非難を浴びた。すでにローマ時代にもサッポーは非難の的となっていたが、キリスト教の隆盛とともに、サッポーの詩は異教的退廃の代名詞ともされ、多くの作品が失われた。非難の中にはサッポーを貶めるため、サッポーを同性愛者とするものもあった。そのため Sapphic (サッポー風の)は女性同性愛者を呼ぶのにも用いられた。今日、女性同性愛者を呼ぶ一般的な呼称である「レスビアン」もサッポーがレスボス島出身であることに由来する。
日本語で読める文献
『サッフォー 詩と生涯』 沓掛良彦 (平凡社)
『ギリシア・ローマ抒情詩選 花冠』 呉茂一 (岩波文庫)
外部リンク
⇒サッポー日本語訳詩番号逆引き対照表
⇒サッポー「アプロディテへの讃歌」のさまざまな英訳
⇒ギリシアの壺絵におけるサッポーの描写
カテゴリ: 古代ギリシアの詩人
更新日時:2008年9月19日(金)19:28
取得日時:2008/09/28 10:12