コンピュータ断層撮影
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CTはこの項目へ転送されています。その他の用法についてはCT (曖昧さ回避)をご覧ください。

コンピュータ断層撮影(?だんそうさつえい、Computed Tomography, CT, シーティー)は放射線などを利用して物体を走査しコンピュータを用いて処理することで、物体の内部画像を構成する技術・機器のことである。

広義のCTは、ポジトロン断層法 (PET)や単一光子放射断層撮影 (SPECT)、や核磁気共鳴画像法 (MRI) などの、コンピュータを用いて断面像を得る各種検査法の総称である。

断層撮影」の名前のとおり、本来は物体の(輪切りなどの)断面画像を得る技術であるが、これらの検査技術は単に断面画像として用いられるのみでなく、画像処理技術向上によって3次元グラフィックスとして表示されることも多く、必ずしも「断面」に限定して用いる検査方法ではなくなってきている。

これら広義のCTのうち最初に実用化されたのはX線CTであり、2007年時点で、単にCTと言った場合にはほぼ常にX線を利用したCTのことを指す。この記事でも特にX線CTについて述べることとし、以下ではX線CTのことを単にCTと書く。

CTは、主に臨床検査の手段として広く用いられているほか、非破壊検査にも欠かせない。
目次

1 原理

2 歴史

3 医療機器としてのCT

3.1 適応

3.2 撮影法・特殊な応用法

3.2.1 単純CT

3.2.2 造影CT

3.2.3 CTガイド下穿刺法


3.3 CT検査の人体への影響

3.4 MRIとの比較

3.4.1 利点

3.4.2 欠点


3.5 技術革新

3.5.1 ヘリカルCT

3.5.2 多列検出器CT (MDCT)

3.5.3 表示方法の多様化

3.5.3.1 任意断面再構成 (MPR)

3.5.3.2 3次元レンダリング

3.5.3.3 心臓CT・4次元CT




4 画像診断学

5 医療目的以外のCT

6 関連項目

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原理

現在最も一般的なCT撮影装置の場合、機械本体はドーナツ型をしており、検査対象の人や物体はこの中央部に配置されたスライドする台に乗せられる。

検査対象の周囲を線源と検出器が回転し、検査対象はX線を全方位から受ける。照射されたX線は検査対象を通過し、対象に一部吸収されて減衰した後、線源の反対側に位置するX線検出装置に到達し、記録される。

つまりCTで元となるデータは、物体に360度から照射したX線が、それぞれの方向ではどの程度吸収されたかを示す度合いである。

その後CT装置は、データをもとにコンピュータで画像をフーリエ変換で再構成する。

1断面を格子状に分割し、各部位の吸収率を未知数とし、その合計が実際の吸収量と等しくなるように連立方程式を立て、これを解くのである。巨大な行列演算である。2007年現在では、1断面を512ピクセル四方の格子に分割する機種が多いが、1024ピクセル四方に分割し処理できる空間解像度の高い機種も存在する。

以上のように、基本的な原理はMRIなどと比べてシンプルである。実際には、撮影速度や画質を高めるために様々な工夫がなされるため、アルゴリズムはより複雑である。

画像を構成するのにかかる時間はコンピュータの処理速度に大きく依存している。CTの実用化当初は撮影してから画像が出力されるまでに大きな待ち時間を要していたが、現在はX線照射とほぼ同時にリアルタイムで画像を確認できるまでに高速化した。

吸収率の単位としては、伝統的に空気を-1000HU、水を0HUと定義したHU (Hounsfield unit) という単位が利用され、これによる透過率の表現を特に「CT値 (CT number)」と呼ぶ。


歴史

最初の商業的なCTスキャナーはThorn EMI中央研究所で英国人のゴッドフリー・ハウンズフィールドによって発明された。ハウンズフィールドは1967年に考案し、1972年に発表した。CTスキャナーはビートルズによる最も偉大な遺産だと言われる。彼らの記録的なレコードの売上が科学研究に資金を供給する事を可能にした。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki