コンピュータ・クラスターは、複数のコンピュータを結合し、葡萄の房(クラスター)のようにひとまとまりのシステムにしたもの。
伝統的にコンピュータ・クラスターは、葡萄の房に例えられることが多い。これはDECのクラスターの説明から始まり、多くのベンダにおいても多用されている。その理由は、葡萄の実をクラスターに参加したコンピュータのサーバ(ノード)として、その実を繋ぐ茎をノード間インターコネクトとして考えると非常に判りやすいからである。
クラスター内の複数のコンピュータは何らかのネットワークを介して相互に接続され、クラスターパッケージによってひとつのコンピュータとして扱えるように制御されている。
目次
1 特徴/概要
2 経緯
3 クラスターパッケージ
3.1 商用UNIX系高可用クラスター
3.2 LinuxおよびBSD系のフリーなUNIXなどの高可用系クラスター
3.3 Windows系の高可用クラスター
3.4 HPC(スーパーコンピュータ)系並列クラスター
4 関連項目
5 外部リンク
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コンピュータ・クラスターには、以下の2つの目的がある。
複数のコンピュータを統合化し、一台のコンピュータでは得られない高い処理速度を狙ったもの
複数のコンピュータを統合化し、一台のコンピュータでは得られない高い信頼性を狙ったもの(いくつかのコンピュータが停止しても、サービスは停止しない)
1の例としては、地球シミュレータやIBMのBlue Geneに代表されるスーパーコンピュータ等のHPC並列クラスターがある。また企業のWebサイト等に見られる疎結合クラスターなどの形態も、広義のコンピュータ・クラスターに含められることがある。
2の例としては、汎用機のホット・スタンバイ対応機から連綿と続く高可用密結合クラスター系である。1台のサーバの構成部材を多重化構成し、各サーバ内の冗長性を高めた上、サーバ自体も多重化する事で対障害性を確保する。なお、最近はこの構成でも性能を稼ぐ必要があり、密結合型並列クラスターという形態も誕生している。最たる例としてOracleRACは、この構成を取る事を前提としたRDBMSである。
これらのサーバの多重化する場合でも、対震災や対火災等を考慮して複数の地点に分けるメトロ(都市間)クラスターやコンティネンタル(大陸間)クラスターなどの超冗長性を確保するシステムも増えてきている。
クラスターは、DEC(現在ヒューレット・パッカードの一部)が、当時スーパーミニコンとして一世を風靡したVAX-11/780二台を専用のバスで接続して計算能力を提供しクラスターとよんだのが始まり。その後、商用UNIXによる企業基幹系の汎用機置き換え需要に伴い、不足していた高性能化/高可用化を稼ぐため、このクラスター機能を強化している。
なおグリッド・コンピューティングについては、インターネットを経由してきわめて多数のコンピュータを結合する方向に進んでおり、そのために必要なプロトコルの標準化が積極的に行われている。
商用UNIX系高可用クラスター
IBM: PowerHA(旧称HACMP、AIXおよびLinux)
HP: MC/ServiceGuard(HP-UX)
SUN: SunCluster、VxClusterServer、富士通:PRIMECLUSTER(Solaris)
LinuxおよびBSD系のフリーなUNIXなどの高可用系クラスター
Linux Virtual Server
RedHat: RedHatCluster
EMC AutoStart(国内実装例あり)
NEC: ClusterPro
SteelEye Technology: LifeKeeper
東芝: ClusterPerfect (etc)
Windows系の高可用クラスター
Microsoft: MSCluster
EMC: AutoStart(国内実装例多数あり)
NEC: ClusterPro(ClusterProX)
HPC(スーパーコンピュータ)系並列クラスター
SCore
Beowulf
Globus
WindowsCCS