コムギ
分類
界:植物界 Plantae
門:被子植物門 Magnoliophyta
綱:単子葉植物綱 Liliopsida
目:イネ目 Poales
科:イネ科 Poaceae
属:コムギ属 Triticum
種:コムギ T. aestivum
学名
Triticum aestivum
和名
コムギ
英名
⇒Wheat
コムギ(小麦、英名Wheat、学名:Triticum aestivum)は、イネ科 コムギ属に属する一年草の植物。広義にはT. compactum (クラブコムギ) や T. durum (デュラムコムギ、マカロニコムギ) などコムギ属 (Triticum) 植物全般を指す。世界三大穀物の一つ。古くから栽培され、世界で最も生産量の多い穀物である。年間生産量は6億トン近くに及ぶ。
他の三大穀物と同じく基礎食料であるため、生産された小麦はまずは国内で消費され、残りが輸出される。
日本国内においては、価格統制が存在する唯一の穀物である。
目次
1 用途
2 分類
2.1 生物的分類
2.2 専用小麦
2.3 その他
3 歴史
4 供給・需要傾向
4.1 生産
4.2 貿易
5 品種等
6 脚注
7 関連項目
8 外部リンク
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収穫された種子は粉にして小麦粉として使われる。小麦粉はパンやうどん、中華麺、菓子、パスタなどの原料となる。粒の硬さにより、生成される小麦粉の種類、用途が異なる。一部のビールはコムギの麦芽から作られる。ウイスキーや工業用アルコールの原料にもなる。
品質が劣るものや製粉の際に出るふすまは家畜の飼料となる。
コムギ属 Triticum は、1小穂の稔実粒数、染色体数、ゲノム構成によって以下のように分けられる。
1粒系 (稔実粒数1、2n=14、ゲノムAA)
T. aegilopoides
T. thaoudar
T. monococcum (1粒コムギ)
2粒系 (稔実粒数2、2n=28、ゲノムAABB)
T. dicoccoides
T. dicoccum (2粒コムギ、エンマーコムギ)
T. pyromidale
T. orientale (コーランサンコムギ)
T. durum (デュラムコムギ、マカロニコムギ)
T. turgidum (リベットコムギ)
T. polonicum (ポーランドコムギ)
T. persicum (ペルシャコムギ)
普通系 (稔実粒数3〜5、2n=42、ゲノムAABBDD)
T. aestivum (普通コムギ、パンコムギ)
T. spelta (スペルトコムギ)
T. compactum (クラブコムギ、密穂コムギ)
T. sphaerococcum (インド矮性コムギ)
T. maha (マカコムギ)
T. vavilovii (バビロビコムギ)
チモフェービ系 (稔実粒数2、2n=28、AAGG)
T. timopheevi
強力粉や薄力粉等、パンやマカロニといった用途別の専門小麦粉の原料となる小麦のこと[1]。
小麦は栽培時期等によって以下のように区別される。
播種時期 - 春播き小麦、秋播き小麦
粒の色 - 赤小麦、白小麦
粒の硬さ - 硬質小麦、中間小麦、軟質小麦
中央アジアのコーカサス地方から西アジアのイラン周辺が原産地と考えられている。1粒系コムギの栽培は1万5千年頃に始まった。その後1粒系コムギはクサビコムギAegilops sguarosaと交雑し2粒コムギになり、さらに紀元前5500年頃に2粒系コムギは野生種のタルホコムギA. squarrosaと交雑し、普通コムギT. aestivumが生まれたといわれる。普通コムギの栽培はメソポタミア地方で始まり、紀元前3000年にはヨーロッパやアフリカに伝えられた。
聖書の中にも頻繁に「麦」や「小麦」が登場し、重要な作物であったことがわかる。聖書の中で小麦が最初に登場するのは、最初の書である創世記(30章14節)である。
中国への小麦の伝来も文献などからシルクロードが開かれた紀元前1世紀頃(前漢)時代と考えるのが一般的であり、中国経由で伝来されたと考えられている日本でも約2000年前の遺跡から小麦が出土しており、伝わったのはそれから遠くない弥生時代であると考えられている。奈良・平安期には五穀の1つとして重視された(『和名類聚抄』には「古牟岐(コムギ)・末牟岐(マムギ=「真麦」)」の名で伝わる)が、一方で収穫前の大麦・小麦の青草を貴族や有力豪族が農民から買い上げて馬の飼料にすることが行われ、当時の政府がこれを禁止する太政官符が度々発令(751年・808年・819年・839年)されており、稲や粟と比較して食用作物としての認識が十分に広まっていなかったとする見方もある。