コミュニケーション能力
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コミュニケーション能力(コミュニケーションのうりょく、communication ability)とは、一般的に「他者とコミュニケーションを上手に図ることができる能力」を意味する。

これに対してコミュニケーションスキル(communication skill)とは人と人の間でコミュニケーションをとる方法・手法・テクニックを理論付けし、検証を行い技術または知識としてまとめたもの。コミュニケーション能力とコミュニケーションスキルを同義に扱う企業も多い。
目次

1 定義

1.1 言語学用語の「Communicative competence」


2 論理的コミュニケーション能力

3 企業研修

4 コミュニケーション能力をめぐる議論

4.1 齋藤孝の指摘


5 関連理論

6 関連項目

7 参考資料

8 関連書籍

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定義

コミュニケーションはラテン語のcommunicatioに由来しており、「分かち合うこと」を意味している。「コミュニケーション能力」という表現は様々な用いられ方をしており、以下のような意味で使われることが多い。

言語による意志疎通能力(#言語学用語の「Communicative competence」を参照)。「コミュニケーション能力」という言葉は、元々言語学の分野で用いられた学術的な用語であった。

感情を互いに理解しあい、意味を互いに理解しあう能力。感情面に気を配って、意味をわかちあい、信頼関係を築いてゆく能力。[1]

非言語的な要素(相手の表情、眼の動き、沈黙、場の空気など)に十分に注意を払うことで、相手の気持ちを推察する能力

上記の非言語的な要素により知った相手の気持ちを尊重して、相手に不快感を与えないタイミングや表現で、自分の感情や意思を相手に伝える能力

社会技能(ソーシャルスキル)。暗黙知。

上手にコミュニケーションを行うための体系づけられた知識、技術(コミュニケーションスキル)

合意(コンセンサス)形成能力

「論理的コミュニケーション能力」(自己の考えを論理的に明確に、相手に表現する能力)

会話のキャッチボールを上手く行える能力

企業が求人広告等で応募者に要求している「コミュニケーション能力」は、ビジネスシーンにおいて発揮が期待される精選された「折衝能力」「交渉能力」「説得能力」を指しており、必ずしも対人コミュニケーション一般を円滑におこなうスキルをもって満足するものではない。


言語学用語の「Communicative competence」

言語学の分野での「コミュニケーション能力 (communicative competence)」 という用語は、デル・ハイムズが1972年に初めて提示した。[2] ハイムズは、ノーム・チョムスキーが提示した言語能力 (linguistic competence) と言語運用 (linguistic performance) の定義だけでは第二言語(母語の次に学習する言語)教育に不十分であるとして、新たに「文法的能力だけでなく、ある特定の文脈においてメッセージの伝達や解釈、意味の交渉ができる能力」をコミュニケーション能力と定義づけた。

CanaleとSweinは、コミュニケーション能力の要素として、以下の4つを挙げた。[3]
文法的能力 (Grammatical competence)…文法的に正しい文を用いる能力。

談話能力 (Discourse competence)…単なる文の羅列ではない、意味のある談話や文脈を理解し、作り出す能力。

社会言語能力 (Sociolinguistic competence)…社会的な文脈を判断して、状況に応じて適切な表現を行う能力。

方略的言語能力 (Strategic competence)…コミュニケーションの目的達成のための対処能力。



論理的コミュニケーション能力

論理的コミュニケーションという用語も存在する。これは物事を順序立て筋道を立てて説明できること、冷静に人の話を聞けること、議論やディベートの仕方に重点を置いていることが多い。アメリカ合衆国フランス等で、(社会人ではなく)学生に限って言えば、もっぱら論理的コミュニケーション能力に力点を置いた教育をしている学校や授業もある。


企業研修

多くの企業で、コミュニケーション能力(=コミュニケーションスキル)を養成するための研修が行われている。コミュニケーションスキルは、各個人が持って生まれた才能ではなく、基本的ないくつかの法則をマスターして実践すれば誰にでも出来るテクニックと考えられている。専門の講師による場合もあるし、その企業の職員が講師となる場合もある。1対1の会話、1対多数の会話等について訓練する。会話しているところをビデオ撮影し、その映像を見ながらみんなで指摘し合い、講師が講評するといった内容がよく行われている。

研修課題の一例は、次のとおりである。

相手に質問する練習
質問にも法則があり、そのテクニックを練習する

相手に反論せず、肯定で答える練習
自分の意図と反することを相手が言ったときでも直ぐに反論せず、yes,butで肯定してから反対意見を言う練習

相手が何を言い出しても、肯定的に応答し会話を続ける練習
自分が知らないことを言い出しても質問するなどして、とにかく、持ち時間を会話でつなぐ練習

相手と適度な頻度でアイコンタクトする練習
アイコンタクトが全く無いと相手は不安になり、アイコンタクトしたままでは睨まれているように思う

うなづいてメモを取るなどのボデーランゲージの練習
口で分かったと言うだけでなく、うなづいてメモを取ると相手は安心する


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen