ココア(Cocoa、英語ではコゥコゥと発音する ⇒聞く(ヘルプ・ファイル))は、カカオの種子(カカオ豆)を発酵させた後、種皮と胚芽を取り除いてすりつぶしたもの(カカオマス)に湯や砂糖、牛乳などを加えた飲料で、温かいココアはホット・チョコレートとも呼ばれる。メキシコ・ヨーロッパなどで愛飲される。夏季には冷たく冷やして供されることもある(アイス・ココア)。
「カカオ」は植物名、またはココアを用いた食品の原材料名として用いられ、「ココア」は食品名として用いられる。カカオの実の中のカカオ豆焙煎前のカカオ豆
ココアは、チョコレートの原料であるカカオの脂肪種子を乾燥して部分的に発酵させたものである。ココアはまた、一般にホット・チョコレートと呼ばれる飲み物;カカオ種子をすり潰して濃く苦いココアの固体からココアバターを取り除いたココアパウダー;またはココアパウダーとカカオバターを混ぜたものを示す。
カカオの実は、厚さおよそ3cm(実の種類による)の荒い革のような種皮を持つ。南米で「baba de cacao(カカオのラム酒ケーキ)」と呼ばれる甘い粘質でパルプ質の実の中に、30から50個の大きなアーモンドに似た柔らかくピンクまたは紫色の種子(豆)が包まれている。
目次
1 歴史
2 生産
2.1 世界生産
2.2 収穫
2.3 加工
3 チョコレートの生産
4 ココア消費による健康の好影響
4.1 人間以外の動物の消費
5 商品としてのココアの問題
5.1 児童労働
6 ココア市場
7 ココア・ブーム
8 用語集
9 成分
10 脚注
11 関連項目
12 参考文献
13 外部リンク
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カカオは米国に自生している。カカオは、今日の南米のアマゾン川流域、アンデス山脈山麓およびオリノコ川流域が起源といわれる。しかしながら、スペイン人到来のはるか以前にも、その後同様にこれらの地域で栽培されていたため、過去においてどれだけ広域であったかはについては不明瞭である。カカオは、古代マヤ族によって中米に伝わり、オルメカ、トルテカ帝国、アステカによりメキシコで栽培された。カカオは、スペイン征服前には、メソアメリカとカリブでの共通通貨であった。
カカオが育つ地域は、赤道の南北緯度20度の範囲に限定される。全世界の70%は西アフリカ地域の生産である。
カカオは、15世紀のメソアメリカでの重要な商品であった。エルナン・コルテスによるスペインのメキシコ征服の年代記にて、アステカの皇帝モクテスマ2世が金のゴブレット(酒杯)で給仕され金のスプーンで飲むチョコレート以外何も飲まなかったことが記されている。チョコレートは、バニラと香辛料で風味付けされ、口で溶けるようにホイップされていた。モクテスマ2世は、日常で50杯、貴族会議では200杯以上飲んでいたといわれている。
チョコレートは、スペイン人により欧州へ伝わり、17世紀中期に一般的な飲み物となった。スペイン人はまた、カカオ栽培を西インド諸島およびフィリピンに伝えた。
カカオは、スウェーデンの自然科学者カール・フォン・リンネの植物分類学により初めて植物学名が与えられ、Theobroma(神の食物)cacaoと呼ばれた。
2004年のココア生産量
(単位:100万トン)
コートジボワール1.33
ガーナ0.74
インドネシア0.43
ナイジェリア0.37
ブラジル0.17
カンボジア0.13
エクアドル0.09
世界生産3.6
出典:国際連合食糧農業機関
毎年3,000,000トンのココアが生産されている。生産量の推移は次のとおり。