グリニッジ標準時(グリニッジひょうじゅんじ、Greenwich Mean Time, GMT)は時間の基準の一つ。日本標準時(JST)はここから+9時間。
グリニッジ標準時は伝統的に経度0度と定められているイギリスのロンドンにあるグリニッジ天文台での平均太陽時(Mean solar time)である。地球は楕円軌道を描いて公転しているため、グリニッジ標準時での正午は太陽がグリニッジにおける子午線通過時刻とは異なる。この様に、季節により前後するグリニッジにおける子午線通過時刻と GMT の正午(約16分)を均時差と呼ぶ。一定でない太陽の運行を平均し GMT の正午に常にグリニッジの子午線を通過するような仮想的な太陽を考えてこれを平均太陽(Mean solar)とし。平均太陽の運行に基づいて GMT は定義されている。"Greenwich Mean Time" の Mean は GMT が平均太陽時であることを示している。ヨーロッパの時刻帯:青 - GMT または西ヨーロッパ時間、赤 - 中央ヨーロッパ時間、黄 - 東ヨーロッパ時間、緑 - モスクワ時間グリニッジ子午線の基準になっている、グリニッジ天文台旧本館の窓。窓の中央の線がグリニッジ子午線である。初代天文台長ジョン・フラムスチードがここで観測を行い、観測結果を元にグリニッジ子午線が決定されたことから、この場所が基準になっているグリニッジ天文台にあるグリニッジ標準時を表す時計
イギリスが海運国家として発展すると、イギリス船の船員達は航海中にグリニッジ子午線からの現在の経度差を計算するために、自分達の時計を GMT に合わせるようになった。しかし船上で通常の生活用途に使われる時計には従来通りに太陽時が用いられた。この習慣と、他国の船で使われていたネヴィル・マスケリンの月距法(グリニッジでの天体観測データと船上での月の観測位置から経度を求める方法)とが結び付いて、やがて GMT は世界中で位置によらない基準時刻として使われるようになった。ほとんどの時刻帯はこの基準時刻に基づいて、GMT から数時間(あるいは1/2時間)だけ進んだ(または遅れた)時刻として定められた(GMT+4:51・UTC-0:25]・UTC+12:45(現行)などの多くの例外がある)。
グリニッジ天文台からの時報は1924年2月5日に初めて開始された。
地球の自転はいくらか不規則で(ΔTを参照のこと)、またわずかに減速しつつある。原子時計を用いると地球自転よりも安定した時間の基準を得られる。1972年1月1日、GMT は協定世界時 (UTC) による国際的時刻基準に置き換えられた。UTC は世界中に設置された原子時計の時刻によって維持されている。地球回転を表す時間としては UT1 が導入された。UTC と UT1 との差が 0.9 秒以内に保たれるように、UTC には閏秒が挿入または減算されることがある。
イギリスのグリニッジ時報のような市民生活向けの時刻は UTC に基づいているが、これらの標準時刻は現在でも GMT と広く呼ばれている。また西ヨーロッパ時間 (Western European Time, WET) とも呼ばれる。
上の地図で濃い青色に塗られている国では、夏季には時間を1時間進めるサマータイムを行なっている。イギリスではこの時期の時間を British Summer Time; BST、アイルランドでは {{{2}}}; IST と呼ぶ。薄い青色で塗られている国では一年中 UTC/GMT/WET を用いる。
外部リンク
⇒Greenwich Mean Time
⇒NIST - World Time Scales
⇒International Earth Rotation and Reference Systems Service
カテゴリ: 標準時 | 時間 | イギリス
更新日時:2008年6月15日(日)17:18
取得日時:2008/07/04 12:04